アニメ業界の救世主なるか 制作現場変える切り札、ソニーが開発へ

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岩沢志気 井東礁
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 ソニーグループがアニメ制作に使うソフトウェアの開発に乗り出している。商業アニメをつくる際に業界で広く使われている一部のソフトは、すでに最新バージョンへの更新が打ち切られているといった問題を抱えている。作業効率を上げて制作本数を増やしたいアニメ業界はソニーの動きに期待を寄せている。

 「開発中のアニメ制作ソフト『アニメキャンバス』は、今年度中の試験導入を目指している」

 5月下旬にあったソニーグループの経営方針説明会で、十時裕樹社長はこう宣言した。

 ソフトは原画や動画と言われ…

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この記事を書いた人
岩沢志気
経済部|消費・流通担当キャップ
専門・関心分野
食、エンタメ、流通、エネルギー
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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2024年8月26日20時44分 投稿
    【視点】

    この記事を読み、これは単なるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の遅延を意味するものではないと感じました。 というのも、日本の2Dアニメーションは、マンガを基盤としたセルアニメーションとして発展してきたものの、世界的にその表現形式は

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