小野太郎
沖縄県浦添市にある国指定史跡・浦添城跡にある王墓「浦添ようどれ」で、複数の落書きが3日に見つかった。墓の壁面に、黒色のスプレーでアルファベットや模様が描かれており、県警浦添署は文化財保護法違反の疑いで調べている。
浦添ようどれは、琉球が統一される前の13世紀、沖縄本島中部地域を支配した英祖王が築いたとされる王墓。琉球王国時代の17世紀に改修されたといわれる。浦添城跡は沖縄戦で石積みなどが破壊されたが、1989年に国指定史跡となり、2005年には浦添ようどれの復元が完了した。
落書きは、浦添ようどれの西室壁面と、手前にあるアーチ型の門の内側などに残されていた。市教委が設置した防犯カメラには、3日午前に複数人が現場を訪れ、壁面などに落書きする様子が映っていたという。(小野太郎)