2024年度補正予算案が12日、衆院本会議で自民党、公明党、国民民主党に日本維新の会を加えた4党などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。少数与党国会のもと、当初は野党側の激しい抵抗で難航も予想されたが、大きな混乱は回避された。背景には何があったのか。
12日午後の衆院予算委員会。補正予算案の賛成多数による可決を立憲民主党の安住淳委員長が宣言すると、石破茂首相は小さくうなずいてから立ち上がって一礼し、その後、満面の笑みを見せた。
石破政権が少数与党に転落して初の本格論戦となった今国会。総合経済対策の裏付けとなる補正予算案の衆院通過は当初、圧倒的に議席数を増やした野党側の抵抗で難航も予想された。ところが、ふたを開ければ自民、公明両党の与党に加え、野党の日本維新の会、国民民主党が賛成に回り、大きな混乱もなく補正予算案は衆院通過した。
政権、野党側に度重なる譲歩
カギとなったのが、政権側の…
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