阪神・淡路大震災
1995.1.17 5:46am
- 震源 兵庫県・淡路島北部
- 最大震度 7
- 死者 6434人
- 負傷者 約4万3800人
インターネット利用率 1.6%
- この年の11月にWindows95(日本語版)が発売開始
途絶えた電話回線、 つながり始めたネット
28万5千の電話回線が不通となり、応急復旧には2週間を要した。被災地は情報から隔絶された。そんな中、インターネットを使って、つながり始めた人たちがいた。
パソコン通信の中に 立ち上がった掲示板
神戸市はウェブサイトで被災状況を発信し、約60カ国からアクセスがあり、1月末までに45万件に達した。
一方、パソコン通信のNIFTY-Serve(ニフティサーブ)は震災当日の1月17日、トップメニューに地震情報コーナーを開設。翌18日にコーナー全体への接続料を無料化した。6月末までに累計約25万人がアクセスした。集まった義援金の総額は1億円を超えた。
1月26日には「震災ボランティアフォーラム」が設置され、体験者による現場レポートなどをボランティア参加者が情報交換した。
国境を越えたネット 善意の世界が広がった
高速道路が倒壊し、多くの電話が不通になり、首相官邸すら情報収集に苦労するなか、ネットでは人々が組織や国境を越えてつながり始めた。
パソコン通信のNIFTY-Serveは、被災者の安否をめぐる問い合わせと回答、ボランティアの情報交換などに活用された。
神戸市のウェブサイトでは、スウェーデンからメールで救助犬派遣の申し出があるなど、海外から善意が届けられた。
人と人とをつなげるネットは人類の知を結集させ、民主的なコミュニティーを生み出す。そんな期待をも抱かせるネット時代の幕開けだった。
NIFTY-Serveの地震情報コーナーのログにはボランティアや支援物資を呼びかける書き込みが相次いだ
地震情報 EQUAKE, JISHINH, JISIN
本掲示板は救援・ボランティア等に関する掲示板です。
ノンフィクション作家の山根一眞氏が保存していた掲示板などの投稿から抜粋して作成