ギリシャ中部で豪雨 鉄砲水で少なくとも15人死亡

洪水の被害を受けた一部地域には緊急事態が宣言された

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ギリシャ中部で15日、夜中から降り続いた豪雨により鉄砲水が発生し、少なくとも15人が死亡、多くの家屋が損壊した。

同国首都アテネの西郊にある工業の町、マンドラやニア・ぺラモス、メガラが最も大きな被害を受けた。

死者の多くは高齢者で、家の中で遺体が発見されたとの情報がある。大量の赤い泥水が一気に流れ、道路を覆ったという。

アレクシス・チプラス首相は悲劇的な災害を受け、服喪期間を宣言した。

マンドラのイアナ・クリコウキ市長は国営放送局ERTに対し、「全てなくなった。壊滅的な災害だ」と語った。

ERTによると、少なくとも37人が病院で手当てを受けており、いまだに行方不明者もいる。

1週間にわたりギリシャの一部では悪天候が続いていたが一夜の豪雨により突発的な洪水が発生し、住民たちは備えることが出来なかったと話した。

車が水に流され、建物の壁や屋根が破壊された。浸水レベルは命に危険が及ぶほどで、多くの家が居住できない状態になった。

15日午後までに、ギリシャの消防隊は600以上の救助要請を受け、約200人の消防士と55台の消防車が合計で何万人もの人口を抱える市街地に出動したと発表した。

ニア・ぺラモスのスタブロス・ファティウ副市長はERTに対し、「水が山から落ちてきました。何百万トンもです」と話した。

「道路は完全に破壊されています。1000軒の家が浸水していますが、これは街の3分の1に相当します」

一部の道路は1m以上冠水している

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地域の副知事、イアニス・バセリオウ氏はERTに、悪天候に備えて緊急態勢を整えていたが「ナイアガラの滝が押し寄せてきて止めることができなかった」と話した。

チプラス首相は、国を挙げた服喪期間の宣言は「私たちに出来る最低限のことだ」と話した。

また、首相は被害を受けた人たちに物資と安全な避難場所を提供することを約束した。

消防隊は300以上の救助要請を受けた

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地域には緊急救助隊が派遣されている

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