米フェイスブック、町名を侮辱言葉と判断? フランスの町のページを誤削除
米フェイスブックがフランス北東部モゼル県の町「ビッチュ」(Bitche)の公式ページを一時削除し、批判されている。フェイスブックのアルゴリズムが、この小さな町の名前と英語の侮辱言葉を混同したことが削除の原因とされる。
ビッチュのブノワ・キーファー町長によると、人口約5000人の同町のフェイスブックページが3月19日、フェイスブックのルールに違反したとして削除されたという。
キーファー町長は声明(フランス語)で、「3月19日にフェイスブックから、Ville de Bitcheという私たちのページが『フェイスブックページに適用される条件に違反している』ためオンライン上で表示されなくなったとの通知を受けた」と明かした。
「私たちの町の名前が悪い意味に解釈されてしまったようだ」
フェイスブックは誤りを発見し、今月13日にビッチュのページを復活させたとした。
公式ページの削除を受け、町側は郵便番号にちなんだ「Mairie 57230」という新しいページを作成しなければならなくなった。
キーファー町長はフェイスブックのコンテンツの監視方法を批判した。
「ビッチュの町に今回起きたことは、抑制ツールが不十分で限られたものであり、きちんと評価するには人の目で直接確認するしかないことを示している」
ザッカーバーグCEOを招待
町長によると、13日にフランスのフェイスブック社代表からページが復活したことが伝えられ、迷惑をかけたと謝罪されたという。
この時、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と共に「私たちの美しい要塞都市」ビッチュに来るよう招待したと、町長は話した。
フェイスブックの広報担当者は13日、「当該ページが誤って削除されたが、問題に気づいた今朝、速やかに復旧した」とBBCに述べた。
同地域の別の町「ロアバッハ・レ・ビッチュ」(Rohrbach-lès-Bitche)は12日、フェイスブックページの名前を「Ville de Rohrbach」に変更した。
同町は「フェイスブックがロアバッハに関連する言葉を取り締まっているようだ(中略)理由はご想像にお任せします」と投稿した。