ロシア空軍基地にドローン攻撃、3人死亡 ロシアはウクライナを非難
ロシア南部エンゲリスの空軍基地で26日未明、ウクライナによるドローン攻撃があり、3人が死亡したと、ロシア当局が発表した。
ロシア国防省によると、ロシア軍は午前1時35分ごろ、低空を飛行していたドローンを撃墜した。落下した破片によって、ロシア軍の3人が死亡したという。
ソーシャルメディアには、エンゲリス空軍基地で爆音やサイレンのような音がしている動画が投稿された。
同基地があるサラトフ州の知事は、エンゲリスの町の「住民には脅威はない」と述べた。
ウクライナ軍は、今回の攻撃について公式にコメントを出していない。
ロシアは、戦略爆撃機が配備されている同空軍基地に対して今月5日にも同様の攻撃を行ったとして、ウクライナを非難している。同基地は、ウクライナとの国境から北東に約500キロメートルの地点にある。
5日の攻撃では、リャザン州の別の空軍基地にも攻撃があり、ウクライナのドローンの破片で軍の3人が死亡したと、ロシア当局が発表していた。航空機2機も軽い損傷を受けたとされた。
ウクライナ軍は、これらの攻撃についてもコメントしていない。
エンゲリス空軍基地は、ロシアが2月24日に本格的なウクライナ侵攻を開始して以来、さまざまな標的へのミサイル攻撃に繰り返し使用してきた。
ロシア政府はこれまでも、自国領土が攻撃を受けたとしてウクライナを非難してきた。ただ、12月に入って行われたとされる攻撃は、以前のものよりロシア内部に入り込んでいる。
ウクライナや西側の多くの軍事専門家は、ロシアが受けたとされる攻撃は、同国軍にとっては恥だとしている。