掲載日:2024年05月02日 フォトTOPICS
取材協力/ロイヤルエンフィールド 写真・文/小松 男
メテオ350、クラシック350、ハンター350に続いて名機バレット350が復活したばかりのロイヤルエンフィールド。長い歴史を持つブランドであり、さらにここ10年程の間で性能、作りこみは格段に向上。今ではビギナーからエキスパートライダーまで幅広く支持を受けるようになった。
取り扱いディーラーも着々と増えてきており、身近なガイシャとなりつつある。2024年4月10日、11日の二日間に渡り大磯ロングビーチ特設駐車場にて開催された第9回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会では、ロイヤルエンフィールドもブースを出展。
ほぼすべてのラインアップが取り揃えられている中で注目したのはフルモデルチェンジを受けて今夏日本登場(6月発売予定)のヒマラヤ450だ。出展車両の紹介と共に、そのヒマラヤ450に試乗した際のショートインプレッションをお伝えする。
2018年に登場したロイヤルエンフィールドのクロスカントリーモデル、ヒマラヤが2024モデルでフルモデルチェンジを受けて今夏登場する。従来モデルは過度なキャラクターではないことがむしろ悪路を走破するのに適していると評価を得ていたが、新型ではどのようになっているのだろうか。
まずはエンジンから見ると、まったく異なる完全新設計となっている。従来モデルが空冷だったのに対し、水冷方式となっている上、排気量は411ccから451ccに増大。しかもツインカムだ。それに合わせフレームや足まわりも一新されており、もはや見るからに別物となっている。
エンジンを始動し走り出すと、シングルエンジンならではの、ほどよいパルス感はあるものの明らかに従来モデルよりもスロットルワークに対するエンジンのピックアップが良く、さらにパワフルなことがすぐに伝わってくる。
排気量が引き上げられたこともあるが、それ以上に従来エンジンがロングストローク志向だったのに対し、今回はビッグボアショートストロークタイプに変更していることも大きな要因となっている。ライディングモードはパフォーマンスモードとエコモードが用意され、さらにそれぞれにリアABSの入り切りを選択できる。エコモードは若干ダルな印象だが、従来モデルのソレに近いフィーリングで、のんびりクルーズする際や、未舗装路などにセレクトすると良い。
フロント21、リア17インチのタイヤセットは相応にコーナーリング時の立ちが強い傾向ではあるが、オフロードへと足を踏み入れたくなる誘惑にかられる。スマートフォンのアプリと連動することでメーターに表示されるナビも便利であるし、ツーリングの相棒としてもかなり良くできている。新型ヒマラヤ450は従来モデルの“これで良い”から“これじゃなければ嫌だ!”に大幅に進化していた。
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