米ISM製造業景況指数、1年3カ月ぶり高水準-受注が強い伸び
Mark Niquette
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1月は2ポイント上昇の49.1、市場予想47.2
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新規受注5.5ポイント上昇、3年余りで最大の伸び-22年以来の高水準
米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業総合景況指数は、1年3カ月ぶりの高水準。新規受注が2022年5月以来の高い水準を記録し、全体を押し上げた。指数はなお縮小圏にあるものの、製造業が安定化しつつあることを示唆した。
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新規受注は前月に比べて5.5ポイント上昇し、過去3年余りで最大の伸び。2023年下期の堅調な需要が寄与した。生産の指数は4カ月ぶりに拡大圏に入り、顧客在庫は22年10月以来の低水準となった。
ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は記者団との電話会見で、「これは成長の始まりかもしれない」と発言。「われわれはこれを待ち望んでいた。実際にそうなるかを見るには、1-3月期を乗り切る必要がある」と述べた。
1月は衣料品や輸送機器など4業種が拡大を報告。13業種が縮小した。
今回の統計は一方で、米製造業の回復に障害が残っていることも示した。内需は安定しているが、海外の需要が落ち込んでいる。新規輸出受注が4.7ポイント低下の45.2と、20年4月以来の大幅低下となった。
仕入れ価格は原材料コストの上昇を反映し、昨年4月以降初めて50を上回った。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Factory Gauge Climbs to Highest Since 2022 on Orders Growth、Jan. US ISM Manufacturing Rises to 49.1; Est. 47.2(抜粋)
(統計の詳細や発表元のコメント、チャートを追加して更新します)
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