スキルシェアサービス大手のココナラは1月29日、ココナラの創業社長で、現在は同社取締役の南章行氏について、取締役の辞任を発表した。辞任は1月29日付。
ココナラの発表によると、「社内において、役員規範及びコンプライアンス規則違反の事実」が認められたことから、1月28日の取締役会で南氏に対して辞任を勧告。南氏が辞任届を提出し、取締役会で辞任届が受理されたという。
ココナラは「このような事態が発生したことは誠に遺憾。関係者の皆さまには深くお詫び申し上げる。今回の事態を厳粛に受け止め、今後コンプライアンス体制を一層強化し、再発防止に取り組む」と発表した。
ココナラ広報担当者はBusiness Insider Japanの取材に対し、「開示している以上の内容は答えられない。すでに社内調査は完了しており、重大な法令違反はなかった」と回答した。
2012年に創業。「国内1位」のサービスに成長
南氏は1999年に当時の住友銀行に入行、アドバンテッジパートナーズを経て、2012年にココナラを創業した。
スキルシェアサービスの草分けとして注目され、ココナラは2021年3月に東証グロース市場に上場した。
ココナラに「働き⼿」として、スキル登録者数している人の数は100万⼈を突破しており、ココナラによると「日本一のスキルシェアサービス」という。
南氏は2020年にココナラの社長を退任し、代表取締役会長に就任。2022年に取締役会長、2023年に取締役に就任した。
2022年にココナラの子会社として、ベンチャーキャピタル(VC)「ココナラ スキルパートナーズ」を立ち上げ、現在も南氏が代表取締役を務めている。