2016年7月5日に木星に到着し、今もなお観測を続けているNASAの木星探査機「ジュノー」(Juno)。
ジュノーはこれまで、約53日周期で木星に近づいたり離れたりしながら、搭載されている可視光カメラ「JunoCam」で幾度となく木星の姿を撮影してきた。
そしてその度に、私たちは太陽系最大の惑星の驚きの素顔に直面してきた。
しかし実は、ジュノーがその寿命を終えるまで、あと1年を切っている。
NASAの資料によると、ミッションが完全に終了するのは、2021年7月31日だ。
約1年後、ジュノーは木星のまわりを周回するそれまでの軌道から、木星へ墜落する軌道へと進路を修正する。そして、秒速77kmというミッション中最大速度で木星大気へと侵入し、最期は燃え尽きることになる。
2011年8月5日に地球を旅立ったジュノー。
10年に渡る長い旅路の終わりが見えてきた今、これまでに撮影された木星の美しい姿を、あらためて振り返ってみよう。
かつて、これほど美しい木星を見たことはあるだろうか。
大気の細かい流れまでもがはっきりと見える。この精度で撮影された数々の画像によって、木星の謎が次々と明らかにされている。
木星の1日は、約10時間だ。巨大な天体が高速で自転することで、木星にはジェット気流が発生している。
水面に垂らした絵の具のような複雑な斑模様。木星の雲の構造は非常に複雑だ。
ジュノーは史上初めて木星の北極と南極の様子を撮影した探査機となった。同じ「巨大なガス惑星」である土星の極ともまるで異なる様子に、世界が驚いた。
南極近くには無数のサイクロンが。赤道の近くでは、雲がフィラメント状になっている。
北極点には8つの小さな渦に囲まれている巨大な渦があった。北極と南極でも大気の様子はかなり違う。
木星から放たれる強力な放射線を避けるために、ジュノーは木星を南北に縦断するような軌道で近づいている。
木星の直径は地球の約11倍。木星の特徴でもある巨大な高気圧「大赤斑」は、地球2、3個分の大きさにもなる。
木星の大気は赤道に平行に、層のように積み重なっている。まるで巨大な川のようだ。
層状になった大気の流れはジェット気流によって作られる。
画像の上部から下部にかけて謎の筋が見える。科学者たちも、この筋がなぜできるのかよく分かっていない。
白い渦は巨大な高気圧だ。木星にはいたるところに巨大な高気圧が見える。
美しいマーブル。宇宙の暗闇の中にあらわれる宝石のようだ。
史上初めて木星の衛星「ガニメデ」の北極をとらえた。ジュノーはときおり、周囲にある衛星も撮影している。
かつて、これほど美しい木星を見たことはあるだろうか。
大気の細かい流れまでもがはっきりと見える。この精度で撮影された数々の画像によって、木星の謎が次々と明らかにされている。
木星の1日は、約10時間だ。巨大な天体が高速で自転することで、木星にはジェット気流が発生している。
水面に垂らした絵の具のような複雑な斑模様。木星の雲の構造は非常に複雑だ。
ジュノーは史上初めて木星の北極と南極の様子を撮影した探査機となった。同じ「巨大なガス惑星」である土星の極ともまるで異なる様子に、世界が驚いた。
南極近くには無数のサイクロンが。赤道の近くでは、雲がフィラメント状になっている。
北極点には8つの小さな渦に囲まれている巨大な渦があった。北極と南極でも大気の様子はかなり違う。
木星から放たれる強力な放射線を避けるために、ジュノーは木星を南北に縦断するような軌道で近づいている。
木星の直径は地球の約11倍。木星の特徴でもある巨大な高気圧「大赤斑」は、地球2、3個分の大きさにもなる。
木星の大気は赤道に平行に、層のように積み重なっている。まるで巨大な川のようだ。
層状になった大気の流れはジェット気流によって作られる。
画像の上部から下部にかけて謎の筋が見える。科学者たちも、この筋がなぜできるのかよく分かっていない。
白い渦は巨大な高気圧だ。木星にはいたるところに巨大な高気圧が見える。
美しいマーブル。宇宙の暗闇の中にあらわれる宝石のようだ。
史上初めて木星の衛星「ガニメデ」の北極をとらえた。ジュノーはときおり、周囲にある衛星も撮影している。
(文・三ツ村崇志)