ラウンツリーさんと飼い犬のアビー。
Danielle Robinette/Facebook
アメリカでは、何週間も行方不明になっていた犬がウォルマート(Walmart)のレジで働いている飼い主の元に帰ってきた。ワシントン・ポストが最初に報じた。
アラバマ州ドーサン在住のジューン・ラウンツリーさんの飼い犬アビー(4)は11月8日、行方不明になった。アビーは自宅裏庭の柱に首輪とリードを残して姿を消したという。
それから約3週間後の11月28日、ラウンツリーさんがウォルマートのレジで働いていると、予期せぬ客がやって来た。アビーだ。ワシントン・ポストによると、アビーは店内に入り、走り回っていたという。ラウンツリーさんの同僚ダニエレ・ロビネッテさんが再会した2人の写真をFacebookに投稿したところ、6000を超える「いいね」が付き、約1万回「シェア」された。
「わたしはウォルマートのサービスデスクで働いているんだけど、今日ものすごいことが起きた!」とロビネッテさんは2枚の写真を添えて書いた。
「ふと顔を上げたらこの黒い犬が走ってきて、誰かを探しているみたいに全員の顔を見ていたの。わたしは初め、この犬が捨て犬で自分の飼い主を探しているのかと思ったわ! 実際、この犬は探していたのね!!」
アビーとの再会について、ラウンツリーさんは「名前を呼んだらわたしのところに来たの」とワシントン・ポストに語った。
「かがんであの子を抱きしめたわ。もう言葉にならなかった。すごくびっくりして、信じられなかった」
ラウンツリーさんは、アビーが約3週間どこで何をしていたのか、どうやって自宅から1.5マイル(約2.4キロ)も離れた自分の勤務先にたどり着けたのか分からないと、ワシントン・ポストに語っている。
ペットを失うのは、極めて心の痛む経験だ。しかし、アビーとラウンツリーさんのように、予期せぬ再会を果たせることもある。
2月にはミネソタ州在住の女性が3年間行方不明になっていた飼い犬と再会し、ニュースとなった。ビールの缶に保護施設の犬の写真が載っていたのがきっかけだった。2016年には、アラバマ州で行方不明になっていた犬が10年ぶりに飼い主の元に戻った。
[原文:A missing dog surprised its owner by finding its way back to her Walmart cash register]
(翻訳、編集:山口佳美)