揚げ物が終わった後は、粉状の油凝固剤を使っていました。でも、固まるまでに時間がかかったり、きれいにペロッとはがれなかったりするのが嫌でした。
薬剤を入れ忘れて油が冷めてしまい、再度温め直さないといけない、なんてことも。そして凝固剤を使った後の鍋は油でギトギトなので、それを洗うのも手間。
そこでこの商品を試してみることに。
使い終わった油を、捨てずに洗剤として使う
商品名:UYEKI(ウエキ)「油コックさん」 715円(税込)
この「油コックさん」は、使い終わった油に水と一緒に入れるだけで、油汚れの食器洗浄ができるというもの。水を加えてもはねない温度になるまで放置した油の中へ、実際に投入してみます。
油コックさんの容器の横には目盛りが付いていて、油200mlに対し1目盛りを加えるそうです。この日使った油はだいたい800mlくらい。800÷200は4なので、4目盛りの薬剤を油に入れました。
続いて、油の1/3〜1/2くらいの量の水を加えます。そしてよく混ぜます。
黄白色の乳状になったら完成です。この、できあがった溶剤が洗剤になるそう。
気になる洗浄力と洗い心地は?
さっそく“完成した洗剤”を使用して鍋を洗ってみます。
鍋をシンクに移して“洗剤”の上から水を入れてみると、泡立ってきました! 元は油だった洗剤が、サラサラとした液体に変わったのを感じます。
使い終わった油をキッチンに流すのは、排水溝が詰まったり、下水処理に負担をかけてしまうためNGですが、商品のパッケージに書いてある説明によるとこの溶液は法令で定める有害物質が入っていないので、流しても問題ないそうです。
このまま洗剤のように洗えるとのことなので、やってみます。
ほかの洗剤などは混ぜずに、普通のスポンジでこすり洗いしました。
一度すすいだだけできれいに洗えました。いつもだったら、1回洗っただけでは油のベトベトが取れず、もう一度洗わないといけなかったのに……。
ちなみにこの洗剤は油汚れの予洗い向きとのこと。予洗いが終わったら、一般的な台所洗剤で鍋を本洗いしましょう。予洗いするだけで、鍋洗浄がかなり楽ちんになるのは嬉しいですね。
家庭菜園の土づくりにも活用できる
ちなみに完成した溶剤を10〜20倍の水で薄めると、園芸用の土づくりに使えるそうです。
50mlの溶剤に、500mlの水を加えて、土づくり用の液体をつくってみました。この液を土が湿るぐらいに加え、1〜2カ月置いて熟成させると肥料になるんだそう。
空いたペットボトルに入れて、観葉植物にかけてみました。
春になったらスタートさせる予定の家庭菜園の土づくりにも使ってみたいと思います。油だったものが肥料になって、環境に優しく再利用できるのはうれしいですね。
ROOMIEより一部編集・転載(2023年2月15日の記事)