野球の18歳以下の世界一を決めるU18W杯(ワールドカップ)に出場している日本代表は9月6日、強豪の韓国と対戦。日本はタイブレークの末、敗れた。
その試合で、7回からマウンドに上がった宮城大弥投手(3年=興南)が、相手打者にデッドボールをした際、韓国選手が返した行動によって世界から絶賛されている。
ワールドカップは、韓国・釜山近郊の機張(キジャン)で開かれている。
宮城選手は6回までレフトを守っていたが、7回からリリーフ投手として登板した。
同点で迎えた9回、打席に立った韓国のイ・ジュヒョン選手相手への投球が逸れ、ヘルメットにボールが当たるデッドボールとなった。あわや怪我という球だった。
1塁に進んだジュヒョン選手に対して、宮城投手は被っていた帽子を取り、頭を下げた。
すると、ジュヒョン選手はそれに気づき、お辞儀を返しながら、帽子をとった。
この両プレイヤーの行動が絶賛されている。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の公式Twitterは、そのシーンを「Respect(敬意)」と一言で伝えた。
この投稿には、世界各国のユーザーが「我々は一つ」「これが本当のスポーツマンシップだ」などとコメントが寄せられている。
また、日韓関係が悪化する中での「希望となる」とのコメントもある。
2勝1敗でこの試合を迎えていた日本は、1勝2敗の韓国に4-5でサヨナラ負け。自力での決勝進出がなくなった。