感染症の基礎知識

感染症・病原体とは?

「感染症」とは、病原体(病気を引き起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことをいいます。
病原体は大きさや横造によって細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類されます。

細菌 ウイルス
主な種類 大腸菌、黄色ブドウ球菌、結核菌 など インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ノロウイルス など
大きさ 2~10μm(結核菌) 0.1μm(インフルエンザウイルス)
予防法 ワクチン(肺炎球菌ワクチン、BCG(結核)など) ワクチン(インフルエンザワクチン、コロナワクチンなど)
治療法 抗菌薬
ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系など
抗ウイルス薬
オセルタミブル(インフルエンザ)、レムデシビル(コロナウイルス)など
中和抗体薬
カシリビマブ/イムデビマブ(コロナウイルス)など

注:記載はいずれも例

腸管出血性大腸菌(O157)
インフルエンザウイルス

※国立感染症研究所HPより

※国立感染症研究所HPより
(参考)
真菌には、白癬菌(水虫の原因)やカンジダ(腔の常在菌)などがあり、抗真菌薬で治療します。
寄生虫には、アニサキス(生魚、イカ)やマラリア(蚊)、エキノコックス(キツネ)などがあり、治療法には、虫体の除去(アニサキス)や抗寄生虫薬(マラリア)などがあります。

感染経路

感染経路には主に、①接触感染、②空気感染、③飛沫感染の3種類があります。
ウイルスの種類(性質) によって、感染経路は異なります。

  • 出典:公益財団法人東京都予防医学協会,広報誌『よぼう医学』2021年 春号,No.12

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