グローバル・イベント・コンプライアンス・ポリシー
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(以下「CESA」といいます。)は、CESAが主催するイベント(以下「CESA主催イベント」といいます。)を健全かつ公正に運営し、日本をはじめとする全世界的なコンピュータエンターテインメント産業の振興に寄与するという理念を実現するため、グローバル・イベント・コンプライアンス・ポリシー(以下「本ポリシー」といいます。)を採択します。
CESAの役職員及び会員並びにCESA主催イベントの共催者及び参加企業その他のCESA主催イベントの運営(企画段階を含みます。)に関与する全ての者(以下「イベント関与者」といいます。)は、CESA主催イベントの運営を含むCESAの事業活動に関与するに際し、本ポリシーを遵守するものとします。
Ⅰ 基本原則
1. イベント関与者は、CESA主催イベントを含むCESAの事業活動に関与するに際し、その事業活動が、日本をはじめとする全世界的なコンピュータエンターテインメント産業の振興という理念の実現に寄与するものであることを十分に認識し、その実現に向け、自らの利益のみを追求することなく、健全性、公正性に配慮した活動を行わなければならない。
2. イベント関与者は、イベント関与者に適用され得る国内外の関係法令を遵守するとともに、CESAが公表する各種ガイドラインその他のCESA主催イベントに関連するあらゆる規範(以下「関係法令等」という。)を遵守しなければならない。
3. イベント関与者は、常に高度な倫理規範に従って行動することとし、CESA及びCESA主催イベントの名誉、信用又は社会的評価を毀損する行為その他のCESA主催イベントの理念を損なう行為を行わない。
4. イベント関与者は、CESA主催イベントにおいて、政治団体、宗教団体に関する活動等、CESA主催イベントと無関係な活動を行わない。
Ⅱ CESA主催イベントにおける事業活動の適切性
1 CESA主催イベント及びイベントコンテンツの適法性
(1) イベント関与者は、CESA主催イベントの運営及びCESA主催イベントで使用又は公表される映像、画像、文書その他一切のコンテンツ(以下「イベントコンテンツ」という。)の作成、利用等に際し、関係法令等を遵守する。
(2) イベント関与者は、CESA主催イベントの運営並びにイベントコンテンツの作成、利用等に際し、事前に、他のコンテンツとの類似性や他人による類似の特許権・著作物その他の知的財産の利用の有無を確認し、これらが認められる場合には、権利者若しくは管理団体との協議、調整を行い又は権利者からの書面による許諾を得るなどして、知的財産権その他の第三者の権利を尊重し、これを侵害しないために必要な方策を講じる。
(3) また、イベント関与者は、CESA主催イベント及びイベントコンテンツの撮影、動画配信等に関し、CESA主催イベントの来場者に適切な注意喚起を行うなどして、CESA主催イベントの来場者の行為により、知的財産権その他の第三者の権利が侵害されることのないよう努める。
2 CESA主催イベントに関する広告の適切性
(1) イベント関与者は、CESA主催イベント及びイベントコンテンツに関連する一切の広告・宣伝活動において、関係法令等を遵守するとともに、その価値や内容を適切に伝える方法を採用するものとし、事実に反する表示や誤認を招く表現は行わない。
(2) イベント関与者は、CESA主催イベント及びイベントコンテンツに関連する一切の広告・宣伝活動において、関係法令等に違反する広告・宣伝活動のほか、射幸遊戯、酒類、たばこ等の嗜好品、禁止薬物、アダルトコンテンツ、消費者金融、武器及び兵器等の反社会的行為に関連する広告・宣伝活動を行わない。また出展する各業界内で制定されている自主規制を遵守する。
Ⅲ CESA主催イベントが果たすべき社会的責任
1 児童及び青少年の健全育成に対する貢献
(1) イベント関与者は、ゲーム産業その他のコンピュータエンターテインメント産業が、児童及び青少年の健全育成において重要な役割を担うものであることを踏まえ、その影響を十分に認識し、CESA主催イベント及びイベントコンテンツが、児童や青少年の健全な育成に資するものとなるよう努める。
(2) イベント関与者は、CESA主催イベントの健全性の維持及び向上に努めるとともに、CESA主催イベントにおいて、児童及び青少年の健全育成やIT教育、次世代の人材育成に関わる活動に積極的に取り組むよう努めることとし、これを阻害する行動は行わない。
2 地域社会及び国際社会の発展に対する貢献、環境保護
(1) イベント関与者は、CESA主催イベントにおいて、地域社会及び国際社会の一員として、地域社会及び国際社会の安定と発展や、持続可能な社会作りに寄与する活動に積極的に取り組むよう努めることとし、これを阻害する行動は行わない。
(2) イベント関与者は、CESA主催イベントのあらゆる場面において、環境への負荷を低減するよう努める。
3 反社会的勢力の排除
イベント関与者は、CESA主催イベントの運営に際し、反社会的勢力を徹底的に排除し、いかなる理由があっても、反社会的勢力に対する金銭の供与その他の利益供与を行わない。
Ⅳ CESA主催イベントに関する資産、収支、情報等の適切な管理・利用
1 CESA主催イベントの運営における適切な資産の利用及び管理
イベント関与者は、CESA主催イベントに係る運営資金その他のCESA主催イベントに関連する資産を適切に管理し、正当な権利及び目的に基づいて、適切に利用する。
2 CESA主催イベントの運営に関する透明性の確保
(1) イベント関与者は、CESA主催イベントの運営に関する会計帳簿等の収支につき、虚偽又は不正確な記録を行わない。
(2) イベント関与者は、前項の収支記録につき、証憑類の適切な保存も含め、その正確性、完全性を確保する。
(3) イベント関与者は、CESA主催イベントが有する公益性に配慮し、その運営に係る透明性を確保するものとし、CESAその他のステークホルダーに対し、必要な情報を適時適切に開示する。
3 CESA主催イベントの運営に関する個人情報及び秘密情報の適切な管理
(1) イベント関与者は、CESA主催イベントに関連して取得、保有した全ての個人情報について、個人情報保護法その他の関連法令等(欧州一般データ保護規則を含む。)を遵守しつつ、適切に管理し又は取り扱う。
(2) イベント関与者は、CESA主催イベントに関連して作成され、取得し、又は開示を受けた秘密情報について、不正競争防止法その他の関連法令等を遵守しつつ、適切に管理し、取り扱う。
(3) イベント関与者は、前二項に掲げる個人情報又は秘密情報の管理のため、適切な情報管理体制を構築、整備し、継続的に運用するとともに、IT機器、ソフトウェア、電子メール、インターネット等の情報通信システムを適切に利用する。
Ⅴ CESA主催イベントにおける健全な運営環境の確保等
1 CESA主催イベントにおける人権の尊重、差別、ハラスメント等の禁止
(1) イベント関与者は、CESA主催イベントの運営に際し、次の各号に掲げる行為を行わず、又は行わせない。
① 特定人に対する誹謗中傷等、人格権の侵害を伴う行為
② 人種、肌の色、信条、宗教、国籍、年齢、性別、出身、心身の障害などに基づく差別を行う行為
③ セクシュアルハラスメント(相手方の意に反する性的な言動が行われ、これを拒否することにより、相手方が不利益を受けたり、職場の環境が不快なものとなることにより、相手方に業務遂行上の支障が生じたりすること)に該当する行為
④ パワーハラスメント(相手方に対する優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、相手方の就業環境が害されるもの)に該当する行為
⑤ マタニティハラスメント(産前休業、育児休業などの制度や措置の利用に関する言動又は女性の妊娠、出産に関する言動により就業環境が害されるもの)に該当する行為
(2) イベント関与者は、イベントコンテンツが、前項各号に掲げる行為を奨励し、助長する内容を含むものとならないよう、合理的に要求される最大限の注意を払う。
2 CESA主催イベントにおける安全な運営環境の確保
イベント関与者は、イベント関与者及びCESA主催イベントの来場者が、安全かつ衛生的な環境下でCESA主催イベントに参加できる運営環境を確保することに努める。
以上
※2024年4月24日改定