重体0歳児は頭蓋骨骨折、予断許さない状況 生後3週間の娘を床に落とす暴行疑い 船橋署の巡査送検 育児のため休業中、現場には妻や親戚も

船橋署
船橋署

 泣き止まないことに腹を立て生後3週間の娘を床に落とす暴行を加え重傷を負わせたとして、千葉県警は29日、傷害の疑いで逮捕した千葉市美浜区磯辺5、船橋署地域課の巡査、秋元佑太容疑者(25)を千葉地検に送検した。県警捜査1課によると、娘は頭蓋骨を骨折などの重体で、予断を許さない状況だと病院側から説明があったという。秋元容疑者は「泣き声にいらいらした」と容疑を認めている。

 同課などによると、容疑者は今月から育児のために休業中で、妻と娘の3人暮らし。当時、事件現場の親類宅には容疑者の妻や親戚がいた。娘にあざなどは確認されておらず、容疑者には過去に虐待で通報されたといったことはないという。

 秋元容疑者は容疑を認め「泣き声にいらいらして床に落として、けがをさせたことに間違いない」といった趣旨の話をしているという。

 逮捕容疑は23日午前1時半ごろ、県内の親類宅で、娘である0歳の女児が泣きやまないことに憤慨し、床に落とすなどの暴行を加えて全治不詳の重傷を負わせた疑いがあるというもの。

 消防などによると秋元容疑者はおよそ7時間後の23日午前8時40分ごろ、「娘が意識はあるがうなり声をあげ、目の焦点が合わない」と119番通報。救急隊員が駆けつけた時、娘は秋元容疑者に抱きかかえられていたという。

 その後、虐待の疑いがあるとして、搬送先の病院から連絡を受けた千葉市西部児童相談所が、市川署に情報提供した。

 県警は秋元容疑者の任意の取り調べや関係者の聴取などを経て、28日夜、逮捕した。


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