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小椋藍、故故加藤大治郎さんに活躍誓う

2021年9月17日 05時00分

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サーキットの正面ゲートに通じる「加藤大治郎通り」を訪れた小椋

サーキットの正面ゲートに通じる「加藤大治郎通り」を訪れた小椋

WGP 第14戦 サンマリノGP ロードレース世界選手権 16日

【ミサノサーキット(イタリア) ペン&カメラ=遠藤智】
 ホンダチームアジアからモト2クラスに参戦する小椋藍(20)が、「僕にとって永遠のチャンピオン」と尊敬し、目標にする偉大なライダーに活躍を誓った。2001年の250cc(現モト2)王者である故加藤大治郎さんの名を冠した通りを訪れ、遺族の植えた桜と記念撮影。「とにかく良いレースを見てもらいたい」と、今季2回目の表彰台獲得を目指す。

永久欠番「74」付け

 ミサノは、2003年にモトGPのレース中の事故で亡くなった大治郎さんが所属したチームの本拠地だ。「来るのはルーキーズ時代を含めて5年目だけど、桜の木を訪れたのは初めて」と小椋。04年に完成したサーキット正面ゲートに通じる道は「加藤大治郎通り」と命名され、そこに大治郎さんの家族が植えた桜はすっかり大きく育っていた。
 小椋がライダーとしてスタートを切ったのは、大治郎さんも腕を磨いた埼玉県の秋ヶ瀬サーキット。モトGPでも王座獲得を期待された大治郎さんの逸話は、まさに伝説だ。「子どものころから『大治郎さんを超えるライダーはいない』と思っているし、『大治郎さんに少しでも近づきたい』と思ってレースをやってきた」
 昨季のモト3では、2週連続開催のミサノで2&3位。「今年はモト2なので、やってみないと分からない。でも、全力で表彰台獲得に挑む」。レースを始めた時から大治郎さんの永久欠番「74」のワッペンをレーシングスーツに縫い付けてきた。大治郎さんと結び付きの深いサーキットで、“一緒に”表彰台に立つために走る。

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