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「老舗文壇バー」ママが明かす 「三島由紀夫」「手塚治虫」秘話
敷居の高い印象のある夜の銀座でも、かつて十数軒あった「文壇バー」は、今や幾つかを残すのみ。中でも川端康成や井上靖といった文豪らが愛した老舗が「クラブ数寄屋橋」だ。この度、開店から半世紀という節目を迎え、『銀座の夜の神話たち』を上梓した園田静香ママが、知られざる作家の秘話を明かしてくれた。
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最も印象的な出来事があったのは、1970年11月のことでした。その日、三島由紀夫先生が編集者などお付きの方々と5人でお越しになられましてね。残念ながら店内が混み合っていて、私自身はテーブルにつけませんでしたが、先生は皆さんと非常に熱い議論を交わしていました。...
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手塚治虫「エロティカ」発見秘話 25年ぶりに開けたロッカーから約200点
“漫画の神様”手塚治虫さんが60歳で亡くなったのは1989年。今年は『マアチャンの日記帳』でデビューしてから70周年にあたる。
この節目に初公開のイラスト29点が文芸誌『新潮』12月号に掲載されている。
ファンも息をのむだろう。目を閉じて身をくねらせた女ネズミ。女性が赤ちゃんやネズミ、なんと火鉢にまで変身する。女性の大切な部分に顔を描いたもの、などなまめかしい。柔らかな曲線で描かれ、なかなかに官能的で品もある。
これらの作品は、2年前に長女の手塚るみ子さんが発見したもの。...
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