「資本主義」は変わらなきゃならない
いま、僕たちが生きる経済の形が大きく変わりつつあると思うのです。
資本主義が終わりを告げ、「つながりの経済」が台頭してくる。
少し前まで、経済は「大量生産・大量消費」の仕組みが支えていました。
でも、スマートフォンやSNSの普及によって、人と人、企業と個人が24時間365日直接つながる世界になって、その中で消費が行われるようになったということです。
「知っている人から買いたい」の心理
例えば、あるハンドメイドのバーガーショップがあります。
店主がSNSで地元の食材にこだわる姿勢を発信し、日々の試行錯誤や、家族経営の温かさを見せているとします。
このような発信に共感した人たちは「味を試してみたい」という気持ちだけでなく、「応援したい」という気持ちからその店を訪れるかもしれません。
同じように、地域密着型の車販売店が顧客とのコミュニケーションを大切にし、「相談しやすい」「頼りになる」という関係性を築いているとします。
たとえ大手ディーラーより少し高くても、その信頼感から顧客はその店を選ぶのです。
これが「つながりの経済」です。
単に商品やサービスの品質だけでなく、「誰とつながっているか」「その関係がどれほど信頼できるか」が選ばれる基準になっているのです。
「信頼できる相手から選びたい」の心理
たとえば、子どもの視力回復をお手伝いしている眼鏡屋さんがあったとします。
そのお店では、単に眼鏡を販売するだけでなく、SNSを通じて次のような役立つ情報を発信しています。
- 目にいい食べ物の紹介:
たとえば、ブルーベリーやほうれん草に含まれる栄養素が目にどのような効果をもたらすのか、親子で楽しめるレシピとともに発信。 - 目を良くする行動習慣や体操の提案:
スマホやパソコンの使い過ぎを防ぐための「20分ごとに20秒遠くを見るルール」や、簡単にできる目の体操、良質な睡眠が目の健康に与える影響をわかりやすく伝える。 - 視力の改善がもたらすメリット:
子どもが目を良くすることで、黒板や本が見やすくなり、集中力が高まるだけでなく、思考力や創造性も向上するというデータや事例を共有。
こうした発信を通じて、親たちは「ここなら目の健康をトータルでサポートしてくれる」「子どもの未来を一緒に考えてくれる」と感じ、安心して相談できる存在になります。
単に「物を売る店」ではなく、「家族の視力を支えてくれるパートナー」として信頼され、口コミや紹介が自然と広がっていくのです。
北海道のリゾートホテルでは、豪華な設備や高級感をアピールするだけでなく、地域の自然や文化を生かした体験型プログラムを提供しています。
たとえば、地元の漁師が案内する湖での早朝カヌーツアーや、地元の食材を使った料理教室などなど。
さらに、SNSでは宿泊者の体験談や、スタッフが地元の魅力を熱意を持って語る姿、120種類もある豪華な夕食バイキングの様子などなどを発信しています。
訪れるたびに新しい発見や学びがあることを伝えることで、「ここに泊まるのが旅の目的」と思われるような存在になっています。
これも「つながり」を重視して成功した例です。
「関係性」を育てることが未来を創る
これからの時代、企業が繁栄し続けるために最も重要なのは、「つながり」を生み出す力です。
商品やサービスの品質だけでなく、顧客との信頼関係を深め、「また会いたい」「また選びたい」と思われるような存在になること。
それこそが、競争を勝ち抜く最大の鍵です。
眼鏡屋さんの「親子の視力を守る」という姿勢や、北海道のリゾートホテルの「地域と人を結びつける」取り組みは、その好例だと思う。
一つひとつの誠実な行動が絆を育て、その絆こそがビジネスの未来を切り開いていくのです。
つながりを生み出すために
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藤村 正宏
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