最近、女性誌などで「女子」という呼称をよく見かける。会話中でも、大人の女性が自分たちを「女子」といったりするが、これってなぜなんだろうか。
自分などは、女性誌の仕事でコレを使わざるを得ない場合、「女子(自分は除く)」と心の中でいつも言い訳してしまう。なんせ34歳で既婚で子持ちで、小2のわが子が正しく「女子」だし。
では、一般的には「女子」「女」「女性」のどれを使う人が多いのか。
20〜30代女性35名に聞いたところ、よく使う呼称としていちばん多かったのは「女」で12名。
理由・用途は「仲の良い友達に」「恋愛話をするときなど、『女は○○なのに男ってさあ!』などと使う」「簡潔だから」「結婚・出産してから性差で話すことが多いから」などなど。
逆に、「女」を使わないという人も多く、その理由は「悪く言うとき(批判するとき)だけ使う」「ストレートすぎる」「なまめかしくて汚れている気が……」「女って……などと語る色っぽいシチュエーションがないから」「呼び捨てされたような馴れ馴れしさがあるから」などの意見があった。
使う呼称として2番目に多かったのは、「女子」で9名。その理由・用途は……。
「ハツラツとして元気なイメージ」「ホタルノヒカリの影響で」「男子と差をつけたいとき」「集団でつるむとき」「冗談言える相手には」「『女子だから○○できない』とか『女子的には甘いもの食べたいんだよねー』などと、性差を武器にしたいとき」などの声が。
また、使わないという側の意見には、「学生っぽくてイヤ」「女子ってトシじゃない」「ハタチこえたら『女子』じゃない」と、年齢的な部分をあげる声が圧倒的多数で、そのほかに「安っぽい感じがする」などの意見もあった。
使うという人がいちばん少なかったのは、「女性」の6名で、「仕事(オフィシャル)ではこれ」という意見が多かったほか、「目上には」「立派で麗しい人には使う」「落ち着いて品のある人に」と人を選ぶという意見、「会話中ではかたすぎて不自然」という意見も目立った。
そのほかには「男女の枠にくくられたくないから」「あまり男女を分けて考えないから」「女子高出身だからあまり考えたことがない」などの理由から、「どれも使わない」「乙女を使う」「女の人という」などの声もあった。
そんななか、思わずうならされたのは、30代に入ったばかりの女性の「女子」に対するこんな意見。
「20代の若い子ほど『女子』と言わない。実際に『女の子』だから? 『女子力アップ』『女子飲み』みたいに言いたがるのは30代ばかり。気分はいつまでも女の子ってこと? 特に、知的な独身美女・彼氏なしが使う気がする」
「女子」「女」「女性」――これらの言葉の選び方・使い方に、いろんな自意識があらわれているかもしれません。
(田幸和歌子)
自分などは、女性誌の仕事でコレを使わざるを得ない場合、「女子(自分は除く)」と心の中でいつも言い訳してしまう。なんせ34歳で既婚で子持ちで、小2のわが子が正しく「女子」だし。
では、一般的には「女子」「女」「女性」のどれを使う人が多いのか。
20〜30代女性35名に聞いたところ、よく使う呼称としていちばん多かったのは「女」で12名。
理由・用途は「仲の良い友達に」「恋愛話をするときなど、『女は○○なのに男ってさあ!』などと使う」「簡潔だから」「結婚・出産してから性差で話すことが多いから」などなど。
逆に、「女」を使わないという人も多く、その理由は「悪く言うとき(批判するとき)だけ使う」「ストレートすぎる」「なまめかしくて汚れている気が……」「女って……などと語る色っぽいシチュエーションがないから」「呼び捨てされたような馴れ馴れしさがあるから」などの意見があった。
使う呼称として2番目に多かったのは、「女子」で9名。その理由・用途は……。
「ハツラツとして元気なイメージ」「ホタルノヒカリの影響で」「男子と差をつけたいとき」「集団でつるむとき」「冗談言える相手には」「『女子だから○○できない』とか『女子的には甘いもの食べたいんだよねー』などと、性差を武器にしたいとき」などの声が。
また、使わないという側の意見には、「学生っぽくてイヤ」「女子ってトシじゃない」「ハタチこえたら『女子』じゃない」と、年齢的な部分をあげる声が圧倒的多数で、そのほかに「安っぽい感じがする」などの意見もあった。
使うという人がいちばん少なかったのは、「女性」の6名で、「仕事(オフィシャル)ではこれ」という意見が多かったほか、「目上には」「立派で麗しい人には使う」「落ち着いて品のある人に」と人を選ぶという意見、「会話中ではかたすぎて不自然」という意見も目立った。
そのほかには「男女の枠にくくられたくないから」「あまり男女を分けて考えないから」「女子高出身だからあまり考えたことがない」などの理由から、「どれも使わない」「乙女を使う」「女の人という」などの声もあった。
そんななか、思わずうならされたのは、30代に入ったばかりの女性の「女子」に対するこんな意見。
「20代の若い子ほど『女子』と言わない。実際に『女の子』だから? 『女子力アップ』『女子飲み』みたいに言いたがるのは30代ばかり。気分はいつまでも女の子ってこと? 特に、知的な独身美女・彼氏なしが使う気がする」
「女子」「女」「女性」――これらの言葉の選び方・使い方に、いろんな自意識があらわれているかもしれません。
(田幸和歌子)
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