限定モデル、レギュラーモデルともに充実したラインナップが印象的だったクランドセイコーの2024秋冬モデル。国内だけでなく海外でも人気が高いことから、すでに売り切れのモデルも出ている一方、まだグランドセイコーブティックやグランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップをはじめ、グランドセイコーオンラインショップでも購入が可能なものもある。
ここでは、執筆時点(2024年12月末)で在庫を確認済みのおすすめモデルを実機写真とともにご紹介しよう。
歴史と革新が融合した限定モデル「SLGW004」

クランドセイコーが誇るヘリテージコレクションの限定モデル「SLGW004」。1968年に誕生した伝説のモデル「45GS」のデザインを現代に蘇らせた、時計愛好家垂涎の逸品だ。

初代45GSのデザインを忠実に受け継ぎつつ、現代の技術で磨き上げられた美しいフォルムが特徴。ケースサイズは径38.8mm×厚さ10.4mmと、腕になじむ絶妙なサイズ感を実現。ケース素材の18Kイエローゴールドは、仕上げのすばらしさが圧倒的な風格と格調の高さ、存在感を醸している。

ストラップは高級感溢れるクロコダイル革で、時計全体の品格を高めている。風防は、高い透明度と耐久性を誇るボックス型サファイアガラス。防水性能は日常生活防水(3気圧防水)だ。

ケースバックからのぞく手巻きのムーブメントは、グランドセイコー独自の「キャリバー9SA4」。動力ぜんまいからの動力を効率よく調速機構に伝える独自の「デュアルインパルス脱進機」と、2つの動力ぜんまいを備えた「ツインバレル」を搭載。10振動という高い振動数と、最大巻き上げ時80時間のパワーリザーブを実現した。
世界限定200本(うち国内175本)、価格は423万5,000円。

赤ダイヤルが目を引く限定モデル「SBGY035」「SBGA499」

スプリングドライブ「キャリバー9R」の誕生20周年を記念した「SBGY035」と「SBGA499」も、執筆時点(2024年12月25日)ではグランドセイコーオンラインで購入可能。

「SBGY035」は、最大巻き上げ時で約72時間駆動する手巻きスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R31」を搭載。このスプリングドライブが製造される「信州 時の匠工房」から望む、穂高連峰の岩肌を表現した型打模様のダイヤルが本作の特徴だ。

夜の静けさに包まれていた穂高連峰が朝日に照らされ、その輪郭がはっきりと浮かび上がり、美しい紅葉が現れる様子を表現した。

ケースは幅38.5mm、縦43.7mm、厚さ10.2mmのステンレススチール製、重量は68g。ストラップは赤みがかった茶色のクロコダイル製、風防はデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用防水。世界限定700本(うち国内300本)、価格は116万6,000円。

一方の「SBGA499」は、朝日に照らされた紅葉をイメージしたダイヤルが美しい。ムーブメントは最大巻き上げ時で約72時間駆動する自動巻きスプリングドライブ「キャリバー9R65」を搭載している。

ケースは幅40.2mm、縦48.5mm、厚さ12.8mmのステンレススチール製、重量は144g。ブレスレットもステンレススチール。
風防はボックス型カーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。こちらは世界限定1,300本(うち国内600本)、価格は79万2,000円。
氷瀑の美しさを凝縮した新作「SBGH347」「SBGH349」

グランドセイコー機械式モデルのふるさと、岩手県雫石の工房。そこから望む岩手山の冬景色をダイヤルに表現した新作が「SBGH347」と「SBGH349」だ。この2モデルは、同じ「アイスフォール」(氷瀑)ダイヤルを採用しながらも、ケースのサイズと素材が異なる。

まず「SBGH347」は、ケース径37mm、厚さ13.3mm。ケースとバンドはエバーブリリアントスチール製。重量は142g。

一方、「SBGH349」はケース径40mm、厚さ13mmで、ケースとブレスレットはブライトチタン製。重量は195g。どちらも風防はデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)だ。

両モデルのダイヤルに施された「アイスフォール」パターンは、岩手山の厳冬期に見られる氷瀑の力強い垂直線をアイスブルーのカラーで表現したもの。
光の反射によって様々な表情を見せる、繊細で美しいデザインと仕上がりだ。

ムーブメントは両モデルともに、グランドセイコーが誇るハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載。毎秒10振動(36,000振動/時)の高精度を実現、最大巻き上げ時で約55時間の駆動時間(パワーリザーブ)を持つ。

「SBGH347」は94万6,000円で発売中。「SBGH349」は101万2,000円で1月10日発売予定。どちらも限定モデルではないため、落ち着いて選ぶことができる。
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