育成では唯一キャンプ1軍スタートが決まった、日本ハムの山口アタル外野手が21日、新庄剛志監督のむちゃぶりに全力で応える気迫を見せた。

 カナダ出身だが、テストを受けての育成入団。

高い身体能力と圧倒的なパワーが売りだったが、入団1年目だった23年7月に「左膝前十字靭帯(じんたい)再々建術」を受け、全治8か月の診断を受けるなどけがに泣いた2年間だった。

 プロ3年目で初のキャンプ1軍スタートが決まり「(自分が)一番ビックリした。とてもうれしかった。この2年間けがが多くても、チャンスを与えてくれた新庄監督やコーチの方、球団に感謝の気持ち。キャンプの始まりからチャンスをくれたことに、とても感謝しています」と笑顔で明かした。

 新庄監督はメンバーが発表された20日、報道陣に「見たくないですか? 去年とか、けがしてなかったら2桁(支配下)になってたかもしれない選手だから。何がいいかって、そんなに軸がぶれずに振って、1軍のピッチャーだったらセカンドとファーストの後ろに(落ちる)。バットの出がいいから、彼は。そこに3打数4安打ぐらい打つんじゃない(笑)。全部ポテンヒットで」と期待を語っていた。

 そのコメントを報道で知ったという山口は「監督からそういう期待されてるから、それやるしかないです。3打数4安打、打つしかないです(笑)。

(自信は?)関係ないです。監督がそういう期待していたら、監督の期待に応えるしかないです。自分でどうにかして、やるしかないです」と気合十分に話していた。

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