愛媛県宇和島市で花や植木の小売などを営むグループ企業の3社が、自己破産申請の準備に入ったことが16日に分かりました。負債は合計で4億6000万円と見られています。

自己破産申請の準備に入ったのは、宇和島市三間町で生花などの小売業「華月」と関連企業で花き農業事業を営む「葉月」、運送業「千華」の3社です。

帝国データバンク松山支店によりますと「華月」は2007年11月に設立。フラワーコーディネーターをそろえて提案力に強みを持ち、宇和島市内などの結婚式場や葬儀場、ホテルなどへの生花の販売を手がけて営業基盤を築いていました。しかしコロナ禍で催しや学校行事の自粛・縮小から需要が急減。コロナ禍が収束したあとも業績の回復が進まず、2024年3月期の売上げは約500万円に留まり資金繰りが悪化していました。

「葉月」は「華月」で使われる菊を栽培するため2017年5月に設立。しかし「華月」の業績低迷に伴い2024年3月期の売上げは約1400万円に留まり債務超過に陥っていました。

「千華」はグループで栽培された菊を中心に近くの店舗に青果物を配送するため、2020年1月に設立。グループ企業の受注が中心だったため、2社の業績の低迷に伴い2024年3月期は約1200万円の売上げとなり、厳しい経営を強いられていました。

このためグループの3社は去年11月27日までに事業を停止。負債は合計で4億6000万円と見られています。

#愛媛県 #宇和島市 #破産 #倒産 #企業 #華月 #葉月 #千華 #帝国データバンク #グループ #関連 #コロナ禍

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。