22日の朝、福島県のJR郡山駅前で起きた飲酒運転による事故。
この記事の画像(9枚)交差点付近に大きな衝突音が響き渡ったのは、午前6時半ごろのことだった。
駅前の横断歩道を渡っていた横見沙羅さん(19)が、飲酒運転の軽乗用車にはねられ死亡した。横見さんは、受験のために大阪から郡山市を訪れていたという。
受験生「酒を飲んでるのになぜ車に乗るのか、怒りしかない」
事故から29日で1週間が経ったが、献花は日に日に増えている。
横見さんの死を悼み、現場近くの道路には花が手向けられ、ここを通る多くの人が立ち止まり、手を合わせている。
手を合わせる人の中には、受験生の姿もあった。
高校3年生:
受験生ですね。 受験当日も頑張るぞっていう気持ちで来たと思うので、それがもう何の成果も発揮できずに、こういうふうに散ってしまったのは、すごい辛いです。
なんでお酒を飲んでるのに車に乗るのかな? っていうふうに、怒りしかないです。
高校3年生:
高校3年生ですね。 非常に悲しいと思ってます。
身近なところで起きてるので、逆に実感がわかないというか、非常に悲しいですね。
受験生の子どもを持つという女性は、母親としての思いを明かした。
高校3年生の母親:
私、関西から来てまして、息子が郡山の高校に通っているので、息子も同じ受験生なので、親御さんの気持ちとか思ったら、本当にやるせなくて…。
こういう事故は、こっちが気をつけてても、そうなってしまうわけなので、もう本当に(飲酒運転は)なくなってほしい。
車を運転していたのは、池田怜平容疑者(34)。
防犯カメラの映像などから、事件直前に少なくとも3カ所の信号を無視し、制限速度を超えるスピードで交差点に突っ込んだとみられている。
調べに対し、「急いでいたから信号を無視した」などと供述しているという。
現場では30日朝、警察などの関係機関が再発防止に向けた現場点検を行った。
郡山警察署交通第一課・相良昭博課長:
飲酒運転は重大な犯罪でありますので、根絶に向けて厳しく対応していかなければならない。
点検では、道路表示の塗り直しのほか、見通しを良くするために植栽を伐採するなどの意見が出され、今後、関係機関が対応を検討することにしている。
(「イット!」 1月30日放送より)