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『Dead by Daylight』の『悪魔城ドラキュラ』コラボDLC完成までの背景やこだわりポイントは?ドラキュラ愛に溢れたコナミとBehaviourの開発者らが語る

DLC配信に先駆けて開催された、オンラインカンファレンスの様子をお届けします。

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『Dead by Daylight』の『悪魔城ドラキュラ』コラボDLC完成までの背景やこだわりポイントは?ドラキュラ愛に溢れたコナミとBehaviourの開発者らが語る
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8月28日より配信が開始された『Dead By Daylight(DbD)』『悪魔城ドラキュラ』コラボチャプター。新キラー「ダークロード」や新サバイバー「トレバー・ベルモンド」などが登場する本チャプターについて、配信に先駆けて開催されたオンラインプレスカンファレンスの内容をお届けします。

コナミで『悪魔城ドラキュラ』シリーズに携わるプロデューサーらの本コラボに対する姿勢とは

まず、コナミデジタルエンタテインメントで『悪魔城ドラキュラ』シリーズに携わる第6制作部の方々がスピーカーとして登壇。第6制作部プロデューサーの谷口勲氏は、『悪魔城ドラキュラ』が長年にわたり人気を保ち続けている理由として、シリーズに期待していることを伝え続けてくれている情熱的なファンの存在を挙げました。

また谷口氏は企画を進める際、ファンに喜んでもらえる内容かどうかを意識しつつ、シリーズに触れたことがない方に『悪魔城ドラキュラ』を紹介する機会になるようにもしているといいます。今回の『DbD』コラボでは、多くの『DbD』ファンが『悪魔城ドラキュラ』に触れるチャンスになることを楽しみにしていると話しました。

『DbD』における霧の森などの設定は『悪魔城ドラキュラ』と親和性がよく、スムーズにキャラクターを『DbD』世界に登場させられたそう。『悪魔城ドラキュラ』が持つホラーの側面を強調しつつ、ドラキュラとしてプレイする機会を設けるというファンの期待にも応えられたはずだとしています。

シリーズファンにはドラキュラとしてプレイできる機会を堪能してほしく、シリーズに馴染みがない『DbD』ファンには是非『悪魔城ドラキュラ』本編も楽しんでもらいたいとしてメッセージを締めくくりました。

コナミ側もBehaviour側も高い熱量でやり取りを重ね、素晴らしい仕上がりに

第6制作部ディレクターの島﨑勝也氏は、企画の初期段階から『DbD』チームのアイデアを聞いて『悪魔城ドラキュラ』へのこだわりを感じ取れたとコメント。コナミ側もそれに応える形で熱量を高めて制作に協力し、ボリューム満点なDLCに仕上げられたということです。

また、第6制作部リードアーティストの中島渉氏は、モデル、アニメーション、チャーム、UIなどコラボコンテンツの様々な要素の監修を行ったと説明。何度もやり取りを重ねてブラッシュアップしていき、どのアセットも悪魔城らしいものに仕上げられたと話しました。

『DbD』開発チームが明かす本コラボの概要や裏話

その後、Behaviour Interactiveの『DbD』チームの方々へとスピーカーをバトンタッチします。シニアクリエイティブディレクターのデイブ・リチャード氏と、「エイリアン」コラボキラーであるゼノモーフも手掛けたというゲームデザイナーのジェイソン・グッゾ氏が参加し、まずリチャード氏が今回のコラボの経緯や概要について話しました。

リチャード氏は子供のころから『悪魔城ドラキュラ』シリーズに慣れ親しんでおり、特に『悪魔城伝説』で複数の仲間キャラクターを通して8ビットの作品とは思えないほどに物語を楽しめたのが印象的だったと語ります。また、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』もお気に入り作品の1つだとしています。

このように、様々なシリーズ作品を通して培われてきたドラキュラのイメージを『DbD』内にそのまま作り上げるのは大変な作業で、長年『DbD』に関わって経験を積んできた今だからこそ実現できたコラボだと話しました。

さらにリチャード氏は、本コラボにおけるゲームプレイの面で最も面白い要素として、「ダークロード」の持つ変身能力を挙げました。できるだけ変身がシームレスに感じられるようにこだわり、まるでコンボのようなスピード感で戦略的に姿を使い分けられるようにすることを目指したといいます。

サバイバーに「トレバー・ベルモンド」を選択した理由としては、ドラキュラに対抗できるレベルの人物が必要だと感じたからだと説明。また、『悪魔城伝説』でトレバーが仲間キャラクターと共に行動していた点から、他のベルモンド一族よりもサバイバータイプな人物と言えるかもしれないと話しました。(注:海外版『悪魔城伝説』の主人公名は「トレバー・ベルモンド」。)

キラーデザイン担当者がドラキュラ制作時のこだわりを語る

その後、『月下の夜想曲』が同じくお気に入りだというグッゾ氏が、新キラーの「ダークロード」を制作するにあたってこだわった点や裏話を明かす流れに。

グッゾ氏がキラーをデザインする際は、キラーとしてプレイする際、あるいはサバイバーとして対峙する際にどのような体験を軸にしたいかという点から考えているといいます。

今回のドラキュラの場合、サバイバープレイヤーからはボス戦のように感じられる作りにしたいと考え、様々な姿や能力で相手を混乱させるデザインにしたといいます。また、操作していて力強さや威厳を感じられる、他のキラーとは一線を画す存在にしたいとの考えもあったと話しました。

そのため、乗り越えアニメーションをすり抜けるようなものにするなど細部にも工夫を凝らし、人間くささを消そうとしているとのこと。また、サバイバーの首を切り裂いて血をグラスに注いで飲み干すというメメントモリのアニメーションも、威厳あるキャラクター性と人間への嫌悪感を表現した仕上がりになったとしています。

また、「ダークロード」の持つ変身能力は『DbD』史上初めてで楽しい取り組みだったとのこと。デフォルト状態の吸血鬼の姿では、炎を使い中距離戦がメインのキラーとして立ち回ることが可能としています。

オオカミの姿は追跡がテーマで、血だまりや傷跡が見えやすくなるほか、サバイバーが落とす香りのオーブを活用することでチェイスを有利に運ぶことができます。

そして、コウモリの姿は攻撃ができない移動専用の姿。空中を飛んで素早く移動できるもののサバイバーの姿を見ることはできず、聴覚や傷マークを駆使して追いかける必要があるとしています。

カンファレンスの最後にはリチャード氏が再度スピーカーに。今回のコラボにおける大きな挑戦は、初めて『DbD』をプレイする『悪魔城ドラキュラ』ファンにも楽しんでもらえる作りにしながらも、『DbD』ベテランプレイヤーも満足できるものに仕上げることだったといいます。

『DbD』初心者は慣れるまで一つの姿に集中するなど好きなスタイルで楽しみ、ベテランプレイヤーは柔軟に全ての姿とスキルを使いこなすプレイに挑戦してみてほしいとのメッセージでカンファレンスは終了となりました。


新キラー「ダークロード」や新サバイバー「トレバー・ベルモンド」が登場する『Dead By Daylight』『悪魔城ドラキュラ』コラボチャプターは、8月28日より配信中です。

《kamenoko》
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