NASAのロボット、未解決の殺人事件を解決する。

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NASAのロボット、未解決の殺人事件を解決する。

Dawn Sanchezさん19歳の生きている姿が最後に見られたのは1991年、Bernado Bass

の車に乗り込むところでした。

最近まで、彼女の失踪と死は未解決のままコールドケースとなっていたんですけど、ついに犯人が見つかり、6年の禁固刑に処されました。そして、このコールドケースの解決に一役買ったのが、今ご覧になっている小さなNASAのロボットSenseta MAX 5.0Aだったんです。

経緯はこうです。Sanchezさんが失踪した当時、BassはSanchezさんのボーイフレンドでした。そして、空き地で2人がケンカした後に彼が女の子を撃ったという目撃の通報もあったにもかかわらず、その証言を証明する証拠を何一つ探す事が出来なかったんです。車も、銃も、死体もありませんでした。と言う事で、ケースは1991年に証拠不十分のため打ち切られてしまったのですが、情報提供者が、ビゾンの空き地に解体された車が埋められていると通報したことにより、再びこのケースの調査が再開されたんです。

でも、空き地のどのあたりに埋まっているのかは特定されていなかったし、空き地全体を掘るとなると、かなりのコストがかかってしまうという問題も。更に、この空き地には相当量の金属の残骸が埋められたり、捨てられたりしていたので、通常の金属探知機では不十分でした。

ということで、科学者のチームとCMIL、NASA Ames、USGSからのエンジニアが合同で開発中のSenseta MAX 5.0探査車を配備して、調査領域の磁場環境をマッピングすることにしたんです。USGSは発掘のための処理データを受信して、さらに後処理してからカウンティDAオフィスに分析と発掘すべき場所を報告しました。このデータに基づいてカウンティーは容疑者の車のパーツの場所を特定し、その横を巧みに掘り起こし、証拠を手にいれました。そして、罪から逃れていたBass容疑者は逮捕され、6年の禁固刑を下されました。

今回の事件はNASAの機材を借りてなかったら、多分証拠を見つけられず、コールドケースのままだったとか。この機材を使ったからこそ、捜査官たちは何処を掘ればよいか探しだすことが出来たんですね。思わぬところで才能って発揮されるものですね。

[NASA via Smart Planet via PopSci]

-Rosa Golijan(原文/junjun )