期待と話題性とは裏腹に……。
いよいよ正式発売が迫るアップル初のスマートウォッチ「Apple Watch」ですけど、なななんとアップルの本場米国においてさえ、ほとんどの人が購入する予定はないと考えていることが明らかになりましたよ。
昨年末から今年にかけて、米メディアのQuartzが米国内で「SurveyMonkey Audience」システムを利用して実施発表した調査によれば、すでにiPhoneを利用しているユーザのうち、2015年中にApple Watchを購入する予定だと回答したのは、わずかに5%のみ。実際に発売されてみなければ、買うかどうかまではわからないと答えた人を除き、米国のiPhoneユーザの8割以上は、今後1年以内にApple Watchを購入して使うようにはならないだろうとの考えを明らかにしています。
なお、Apple Watchを買うつもりがない最大の理由の1つに挙げられたのは、スマートウォッチにしては高額な価格設定があるようです。例えば、米国内のiPhoneユーザの6割超が、もしも日本円にして2万円台前半を切る200ドル未満の価格帯であれば、Apple Watchの購入を検討してもよいと答えているんだとか。
同調査によれば、非iPhoneユーザに至っては、これから新たにiPhoneを購入し、なおかつApple Watchのユーザになりたいと強く願っている米国人は、全体の1%にも満たないとの厳しい結果に終わっています。もしかすると、実際の売行きという意味では、前評判とは逆にApple Watchは意外なる苦戦を強いられてしまったりもするかもしれませんよね。
ただし、すでに携帯マルチメディアプレイヤが普及していた市場へ「iPod」が初参入を果たした2001年当時も、他社製品と比較すると高額な399ドル(日本国内では4万7800円)という価格帯もあってか、初めは伸び悩んだ歴史を有するアップル。しかし、その後は全世界で大ブームを引き起こすに至ったとだけあり、市場におけるApple Watch成功の判断には、長いスパンで見守っていくことが求められるとの意見すら紹介されています。
最終的には、わずか49ドル(日本国内では4,500円)で購入できる「iPod shuffle」のような、だれでも購入しやすい廉価版のApple Watchが登場することになったらいいのになぁと願っている人だって多いのでは?
source: Quartz
(湯木進悟)