コロナ時代こそがシーズン6。
Netflixで配信中のSFスリラードラマ『ブラック・ミラー』、お待ちかねのシーズン6の広告がお目見えしているようです。
でも…アレ? そんな情報、聞いたことありませんよ? ですが今、スペインのマドリードには、実際にこんな…。
この広告は鏡を使ったもので、「第6シーズン、現在ライヴ中、どこででも」というキャッチコピーが…。
ドラマを見ている人ならピンと来るかと思いますが、この広告は、現在起こっているパンデミックのことを指しているんですね。そして覗き込んだマスク姿の自分自身が、登場人物ということになります。
事実は小説より奇なり
確かに、コウモリだか研究所だかから流出したという噂の新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、そのため自律型ロボットが病院の消毒や、宅配ロボットが配達をしたり、学校が休校になったおかげで美少女アバターが授業を教えたりと、ディストピアの中でテクノロジーが急速に発達している実感がありますよね。だからアンブレラ社との関わりを指摘する、陰謀論だって飛び出すワケです。
実は非公式だったって
しかしながら、boredpandaいわく、この広告は現地のデザイン事務所Brother. で学ぶ生徒が制作したもので、Netflix公式の広告ではないことが明かされています。コロナ時代を反映する、シニカルでいかにも『ブラック・ミラー』な広告なのに本物じゃない、そんなところもまた『ブラック・ミラー』らしいという気がします。
デジタル時代の『トワイライト・ゾーン』、または『世にも奇妙な物語』とも評され、現在はシーズン5までが配信されている『ブラック・ミラー』。もしまだご覧になっていなければぜひご覧ください。
シーズン6は保留中
ちなみにdesignboomによると、制作のチャーリー・ブルッカー氏が、シーズン6は目下保留中だとラジオ番組でコメントしたそうです。本作は暗い未来が描かれることが多いため、コロナ時代に即していないのが理由なのだとか。すべてが落ち着いたとき、どんなエピソードが生まれるのかも気になりますね。
Source: Instagram via Brother. via designboom, boredpanda