広島大学大学院医系科学研究科 創薬標的分子科学研究室 助教
小藤 智史
TEL: 082-257-5305
E-mail: sakofuji*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えて送信してください)
シンシナティ大学・医学部 准教授
広島大学大学院医系科学研究科 客員教授
慶應義塾大学・先端生命科学研究所 特任教授
佐々木 敦朗
E-mail: atsuo.sasaki*uc.edu (*は半角@に置き換えて送信してください)
佐々木研究室ホームページ
細胞にはDNAを包む核があり、その中に核小体と呼ばれる小さな目があります。悪性度の高いがんでは、核小体は「鬼の目」のように恐ろしいほど大きくなることが分かっています。肥大化した核小体は、約120年前に、がんに起こる変化として発見され、がんの診断や悪性度の指標として利用されています。
今回、シンシナティ大学・広島大学・慶應義塾大学を核とした国際研究チームは、いくつもの先端技術を結集し、がんで著しく増大するGTP(グアノシン3リン酸)エネルギーが核小体肥大を引き起こすことを明らかにしました。また、がん細胞が依存するGTPエネルギーが遮断すると、がんを抑制することもマウスを用いた実験で示されました。がん細胞に関する長年の謎に新たな答えを示し、がんの新たな治療法開発へとつながる画期的な発見になります。
本研究の成果は、英学術誌「Nature Cell Biology」のオンライン速報版に掲載されました。
神経膠芽腫細胞へIMPDH阻害剤(ミコフェノール酸)を投与したところ、鬼の目のように大きな核小体が小さくなりました。このとき、リボソーム合成も激減することを見出しております。IMPDHによるGTPエネルギー増加は、「鬼の目」を大きく見開かせるために必須の分子であることが分かりました。
広島大学大学院医系科学研究科 創薬標的分子科学研究室 助教
小藤 智史
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シンシナティ大学・医学部 准教授
広島大学大学院医系科学研究科 客員教授
慶應義塾大学・先端生命科学研究所 特任教授
佐々木 敦朗
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掲載日 : 2019年08月02日
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