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shunuhsさん
shunuhs
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自分の進む道に迷ってる全ての人に。あなただけじゃない。
ここ数年、自分の人生の転換期だと感じるものの、どんなことをしたらいいのか?及び、したいと思うことに対しても自分には才能がないんじゃないか、自分にはそんなことできないんじゃないか、と葛藤し続けている。

この本の主人公は、高校時代に一人の調律師と出会い、調律という世界に魅せられて調律師となる。調律の世界はまるで深い森を進むがごとくどっちの方向 に歩いていけばいいのか?そもそも目指す場所が本当に存在するのか?自分にそこを目指す才能はあるのか?と主人公は不安な心を抱えながら修業の日々を過ごしている。

主人公の日々葛藤する思いが、自分の心境とシンクロする。力を発揮したいのにどこに向けて発揮したらいいのかわからないもどかしさ。いつまでもこのままなんじゃなか?とぞっとする思い。

主人公の先輩達は、調律師になるコツは「あきらめないこと」「 コツコツと続けること」とアドバイスをする。きっと、調律だけの話ではないのだろう。何をするにしてもすぐには成果がでない。続けたからといって成功するとは限らないが、続けない限り成功の可能性もない。

何かをする際には誰に向けてするか?という点でいつも悩む。自分のためにやるのか、特定の誰かのためにやるのか、万人に向けてやるのか。きっと正解はないのだろう。人によっても状況によっても変わる。でも、この主人公 は特定の誰かのためにすることを選んだ。特定の誰かのために調律することで力が湧いてくるのを感じたから。

私は誰のためにするのだろうか?
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shunuhs
shunuhs さん本が好き!2級(書評数:23 件)

本を読むのが好き、
本を読んで頭の中の何かと結びつく瞬間が楽しいです。

kindle電子書籍はいつでも本が買えちゃうので
次から次に買ってしまいます。

最近はビジネス書や自己啓発書を読むことが多く、
人生考え中です。

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