跳んでるマダムさん
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似非巫女で色を売る女・綾児と阿鳥は儲ける為に菅原道真公を祀ることを企てる。巻き込まれる登場人物たちの欲望、嫉妬、復讐などなど絡めて北野天満宮ができていく様を描く。
澤田瞳子さんの作品は7つ目です。
初めて単行本を買っちゃいました♪
今まで読んだ作品は平安時代のものも、菅原道真の話も、江戸時代の話もありましたが、
どれも人情話とか仕事に燃える若者だったり、
優しさが溢れていたように思う。
今作は、綾児も阿鳥も、神社建立に関わる文時、最鎮、菅原在つね、藤原師輔、などなど
個性豊かで強烈なキャラなんですが、
みんなそれぞれ自分の野望しか考えてないんだよね。
自分の野望のために人を謀り、裏切り、策をめぐらす。
めっちゃ腹黒い。で、優しくない。
面白い。
性格悪いキャラばっかりなのに人間としての生々しさがあって
なんとも魅力的に感じます。
そして綾児は色を売る女なので、エロいシーンもあるんですね。
それもこれまでの澤田瞳子さんの作品には無かったのでは?
下賤な女だと見下されて生活してきた女が、
道真の託宣を述べて一躍有名になり、世界が変わった。
彼女の精一杯の、力の限りを生き抜く姿に引き込まれてしまいます。
みんな腹黒くて優しくない、って書いちゃったけど、
市井の人のそれぞれの境遇に哀れと生き抜く逞しさを描いて
作者の登場人物への愛はたっぷりです。
平安モノ好きだわ〜〜
初めて単行本を買っちゃいました♪
今まで読んだ作品は平安時代のものも、菅原道真の話も、江戸時代の話もありましたが、
どれも人情話とか仕事に燃える若者だったり、
優しさが溢れていたように思う。
今作は、綾児も阿鳥も、神社建立に関わる文時、最鎮、菅原在つね、藤原師輔、などなど
個性豊かで強烈なキャラなんですが、
みんなそれぞれ自分の野望しか考えてないんだよね。
自分の野望のために人を謀り、裏切り、策をめぐらす。
めっちゃ腹黒い。で、優しくない。
面白い。
性格悪いキャラばっかりなのに人間としての生々しさがあって
なんとも魅力的に感じます。
そして綾児は色を売る女なので、エロいシーンもあるんですね。
それもこれまでの澤田瞳子さんの作品には無かったのでは?
下賤な女だと見下されて生活してきた女が、
道真の託宣を述べて一躍有名になり、世界が変わった。
彼女の精一杯の、力の限りを生き抜く姿に引き込まれてしまいます。
みんな腹黒くて優しくない、って書いちゃったけど、
市井の人のそれぞれの境遇に哀れと生き抜く逞しさを描いて
作者の登場人物への愛はたっぷりです。
平安モノ好きだわ〜〜
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読書好き、映画好き、ドラマ好き。
金沢の田舎暮らし、アラフィフ主婦。
私のブログ『よくばりアンテナ』の読書感想カテゴリを転載してます。
最近、畑仕事で体力消耗して読書時間が激減。
でもせっかくkindleも手に入れたのでもうちょっと読めたらなぁと思ってます。
この書評へのコメント
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- 出版社:集英社
- ページ数:368
- ISBN:9784087711097
- 発売日:2017年07月05日
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