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跳んでるマダム
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似非巫女で色を売る女・綾児と阿鳥は儲ける為に菅原道真公を祀ることを企てる。巻き込まれる登場人物たちの欲望、嫉妬、復讐などなど絡めて北野天満宮ができていく様を描く。
澤田瞳子さんの作品は7つ目です。
初めて単行本を買っちゃいました♪
今まで読んだ作品は平安時代のものも、菅原道真の話も、江戸時代の話もありましたが、
どれも人情話とか仕事に燃える若者だったり、
優しさが溢れていたように思う。

今作は、綾児も阿鳥も、神社建立に関わる文時、最鎮、菅原在つね、藤原師輔、などなど
個性豊かで強烈なキャラなんですが、
みんなそれぞれ自分の野望しか考えてないんだよね。
自分の野望のために人を謀り、裏切り、策をめぐらす。
めっちゃ腹黒い。で、優しくない。

面白い。
性格悪いキャラばっかりなのに人間としての生々しさがあって
なんとも魅力的に感じます。

そして綾児は色を売る女なので、エロいシーンもあるんですね。
それもこれまでの澤田瞳子さんの作品には無かったのでは?

下賤な女だと見下されて生活してきた女が、
道真の託宣を述べて一躍有名になり、世界が変わった。
彼女の精一杯の、力の限りを生き抜く姿に引き込まれてしまいます。

みんな腹黒くて優しくない、って書いちゃったけど、
市井の人のそれぞれの境遇に哀れと生き抜く逞しさを描いて
作者の登場人物への愛はたっぷりです。

平安モノ好きだわ〜〜
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跳んでるマダム
跳んでるマダム さん本が好き!1級(書評数:131 件)

読書好き、映画好き、ドラマ好き。

金沢の田舎暮らし、アラフィフ主婦。
私のブログ『よくばりアンテナ』の読書感想カテゴリを転載してます。
最近、畑仕事で体力消耗して読書時間が激減。
でもせっかくkindleも手に入れたのでもうちょっと読めたらなぁと思ってます。

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