跳んでるマダムさん
レビュアー:
▼
下北沢の小さな書店「フィクショネス」の常連客とその一人である久美ちゃんの幸せを願う人情派ドタバタコメディ。
『おがたQ、という女』で予習した藤谷治さんの本。
忘れた頃に図書館の順番がきました
下北沢の小さな書店【フィクショネス】を中心に
《久美ちゃん》の身の上に起こったことを書き綴る。
【フィクショネス】には個性的な常連さんがやってくる。
その面々が久美ちゃんの2回目の幸せのために
みんなで盛り上げる。
庶民的。心優しい小市民たち。
久美ちゃんとマサキくんの前に立ちはだかる壁は
久美ちゃんのお父さんなのか、
マサキくんの会ったことのないお父さんなのか、
それとも由良さんなのか。
ありそうでなさそうな話を丁寧に掘り下げて
大真面目な人情ドタバタコメディに仕上げてます。
タイトルの『燃えよ、あんず』は室生犀星の詩の一節から。
大団円を迎えた後に、
マサキくんのお父さんの物語が、
これだけで作品になりそうな物語があって。
世間的にはクズな男に見える彼の不器用な優しさが
ラストにちょっと切ない余韻を残します。
藤谷治さんの描かれるキャラは
個性的だけど人間らしい。
みんな優しくてお人好しだけど
ちょっと嫌な部分とか面倒くさい部分とか
細かいところが案外リアルで
その辺にいそうな人々に感じられてくるんです。
難しい設定とか全くないので、詰まった感じで
字が多くてページ数も多いのに
サクサク読めちゃいます。
全4回くらいの連ドラで見たいなぁ。
忘れた頃に図書館の順番がきました
下北沢の小さな書店【フィクショネス】を中心に
《久美ちゃん》の身の上に起こったことを書き綴る。
【フィクショネス】には個性的な常連さんがやってくる。
その面々が久美ちゃんの2回目の幸せのために
みんなで盛り上げる。
庶民的。心優しい小市民たち。
久美ちゃんとマサキくんの前に立ちはだかる壁は
久美ちゃんのお父さんなのか、
マサキくんの会ったことのないお父さんなのか、
それとも由良さんなのか。
ありそうでなさそうな話を丁寧に掘り下げて
大真面目な人情ドタバタコメディに仕上げてます。
タイトルの『燃えよ、あんず』は室生犀星の詩の一節から。
大団円を迎えた後に、
マサキくんのお父さんの物語が、
これだけで作品になりそうな物語があって。
世間的にはクズな男に見える彼の不器用な優しさが
ラストにちょっと切ない余韻を残します。
藤谷治さんの描かれるキャラは
個性的だけど人間らしい。
みんな優しくてお人好しだけど
ちょっと嫌な部分とか面倒くさい部分とか
細かいところが案外リアルで
その辺にいそうな人々に感じられてくるんです。
難しい設定とか全くないので、詰まった感じで
字が多くてページ数も多いのに
サクサク読めちゃいます。
全4回くらいの連ドラで見たいなぁ。
投票する
投票するには、ログインしてください。
読書好き、映画好き、ドラマ好き。
金沢の田舎暮らし、アラフィフ主婦。
私のブログ『よくばりアンテナ』の読書感想カテゴリを転載してます。
最近、畑仕事で体力消耗して読書時間が激減。
でもせっかくkindleも手に入れたのでもうちょっと読めたらなぁと思ってます。
この書評へのコメント
コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:小学館
- ページ数:407
- ISBN:9784093865227
- 発売日:2018年11月08日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。
『燃えよ、あんず』のカテゴリ
登録されているカテゴリはありません。