
スーヌさんの書評
娘は父を超えたかったのか、それとも父に受け入れられたかったのか
時代は江戸末期から明治にかけて。 稀代の画家河鍋暁斎に娘がいて、その名をとよ、長じて暁翠となる…
投票(27)コメント(0)2021-11-30
奇才河鍋暁斎を父に持った暁翠(とよ)が、女絵師として激動の時代を生き抜いた一代記。
明治22年春、河鍋暁斎が亡くなり、残されたとよ(暁翆)は多くの難題に悩まされていた。早くから養子に…
画鬼と称された河鍋暁斎の娘で、自らも画家であった暁翆の生涯。明治維新で日本画の流行りも変わっていく中で、様々なことに葛藤しながら生き抜いていく。
明治から大正時代に活躍した女性日本画家、河鍋暁翆(きょうすい)の生涯を描いた歴史小説です。本名は“…
直木賞受賞作。河鍋暁斎という画壇の巨匠の死を「星落ちて」と表現し、その娘・とよの22歳から57歳まで(明治22年~大正13年)の葛藤を、6作の短編連作で描きます。読ませます。
例のごとく、直木賞を受賞するや、図書館の予約者数が三桁に乗り、これは手にするまでに長い時間がかかるな…