ロサンゼルス山火事で俳優も消防士を支援。「今こそ助け合う時」と協力を呼びかける

『ポリスアカデミー』などの出演で知られるスティーブ・グッテンバーグさんは、自身も避難した後にボランティアの一人として消火活動を支援した
火災が広がっているロサンゼルス西部のパシフィックパリセーズ
火災が広がっているロサンゼルス西部のパシフィックパリセーズ
MediaNews Group/Orange County Register via Getty Images via Getty Images / 2025年1月8日

米カリフォルニア州ロサンゼルスで起きている複数の山火事で、これまでに少なくとも5人の死亡が確認され、数万人に避難命令が出されている。

ロサンゼルス西側のパシフィックパリセーズで現地時間1月7日に発生した火災では、火がサンタモニカやカラバサスなどの人口密集地にも迫っている。

このパリセーズ火災では、映画『ポリスアカデミー』や『スリーメン&ベビー』などの出演で知られる俳優のスティーブ・グッテンバーグさんも、ボランティアの一人として消防士を支援した。

グッテンバーグさんは煙が立ちこめる中、地元テレビ局KTLAの取材で、車を路上に置いて避難する場合は、消防車両が通行できるようにするため、車内に鍵を残しておくよう呼びかけた。

「(車を置いて避難した人は)駐車場と同じように、鍵を持っていってしまっています。しかしここは駐車場ではありません。パリセーズドライブに車を停めるなら、車の中に鍵を残しておいてください。そうすれば、私のような人が車を動かし、消防車が通れるようにできます」

KTLAのリポーターは最初、話しているのが映画俳優であることに気づかなかったが、グッテンバーグさんが俳優と名乗った後、相手が著名人であることを認識した。

グッテンバーグさんはパシフィックパリセーズ在住で、自身も避難を余儀なくされたという。

出演したCNNで、火が急速に広がったため住民は車を置いて逃げるよう警察に告げられたものの、鍵を車内に置いていかなかった人がいたため、消防車両が通れるよう動かさなければならかったと語った。

KTLAによると、一部の車両はブルドーザーで撤去された。

グッテンバーグさんは「こんなことは、人生で一度も見たことはない。多くの人にとってもそうだと思う」とCNNのインタビューに語っている。

また、日本に旅行中で不在だった隣家で飼われている犬と猫を救助したことに触れ、「今こそコミュニティの一員であることを思い出す時だ」と、非常時に助け合う大切さを語った。

「お互い助け合い、親切にすべき時です。助けが必要な人を見かけたら、手を差し伸べ、何を必要としているのか聞いてください」

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。

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