コピー機やスキャナで発生すると困るのが文字の裏写。実は、手軽な方法ですぐに解消することができる。それに使う“ツール”もコピー機を使えばあっという間に作れてしまうのだ。
コピー機やスキャナで書籍をコピーする際、裏面の文字が透けて複写されてしまうことがある。カタログや電話帳、辞書など、薄手の紙であればその傾向は顕著だ。見栄えは非常によろしくない上、もし契約書や会議の議事録が文字が読めるレベルで裏写りしていると、そこから情報漏洩なんてこともあり得る。
文字の裏写りをなくすには、コピーしたい書類の裏面に、全面が黒いシートを当てるのが効果的な方法だ。裏面の文字がシートの黒い色に埋もれてしまい、文字の裏写りが目立たなくなる。文字の裏写りを気にして濃度を変えながら何枚もコピーする必要もなくなるし、画像処理ソフトでレベル補正をかける手間も少なくなる。
コツとしては、コピーの際にあらかじめ濃度を若干明るめにしておくこと。黒シートが全体的に透けるため、出力結果がやや暗めになる傾向があるからだ。また、裏面に使われているインクの色が黒でなく別の色であれば、その色のシートを用意するとさらに効果はアップする。
使用する黒シートについては、黒い画用紙を用意したり、コピー用紙をマジックで塗りつぶして作る方法もあるが、もっと手軽な方法がある。コピー機の上蓋をオープンにしたまま、コピーボタンをポチッと押せばいいのだ。全面がトナーで真っ黒になったコピー用紙が出力されるので、これを裏映り防止のシートとして利用してしまうのである。A4サイズの書類がすっぽり覆えるように、一回り大きいB4もしくはA3サイズでコピーを取っておくとよい。
コスト意識が高い会社であれば、この作業自体が「トナーの無駄遣い」だとして総務や庶務の担当者からニラまれるかもしれない。その場合は、素直にコンビニのコピーサービスを利用しよう。コピーの裏写りを防ぐ黒シートが1枚わずか10円あまりで作れてしまうのだから、コストパフォーマンスは抜群。へんにケチるほうがもったいないというものだ。
項目 | 内容 |
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名称 | 黒いシート |
価格 | 実費(10円前後) |
リスク | 「トナーの無駄遣い」だと総務からニラまれるかも!? |
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