メモの残し方を聞くと、デジタルに固執しない、必要に応じてアナログメモも――という話が出ました。では、アナログメモを使いこなすには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。「ロディア」「MVPen」の紹介と使いこなしを解説します。
メモをする手段としては、デジタルツールとアナログツールの大きく2つに分けられます。ICレコーダーを使って音声情報として残す方法もありますが、今回は文字情報に限定して考えてみます。この場合、デジタルツールとしては、携帯メールやPDAが、アナログツールとしては、紙とペンがそれぞれ該当します。
さらに同じ紙とペンを使う方法においても次のような2通りのメモを残すことができます。
いずれも一長一短がありますが、今回は(1)についてはロディアを使う方法を、(2)についてはMVPenを使う方法を、それぞれご紹介します。
ロディアにはいくつかの種類がありますが、今回取り上げるのは「ブロックロディア」と呼ばれる手のひらに収まるサイズのメモ帳です。80枚つづりで、1枚1枚にマイクロカット加工と呼ばれるミシン目が入っており、“処理”の済んだメモを手早くきれいに切り離すことができます。この切り離す感覚の気持ちよさゆえに、ロディアを愛用している、という人は少なくないようです。
ロディアに限らず、アナログメモをあらゆる情報のキャプチャ(収集)ツールとして使う上でのコツは、次の3つです。
ロディアの場合は1つ1つのメモは切り離すことができるため、後で整理するときのことも考えて、1枚につき1つの内容に限定すると扱いやすくなります。
また、切り離してしまうと書いた順番(時系列)が失われますから、書いた日付を残しておくことも重要です。筆者は市販の回転印を使って「タイムスタンプ」を押すようにしています。
せっかく未来の自分のために書いたメモですから、後から読み返して何らかの形で活用したいものです。少なくとも一度は見返しておくことをおすすめします。書いた時点では特に用途がなかったとしても、時間をおいて目にすることで、書いたときには気づかなかった視点が得られることがあるからです。
一日の仕事が終わったタイミングで、退社前あるいは就寝前のルーティンとして、当日に書いたメモに目を通しがてらタイムスタンプを押すことを習慣にするといいでしょう。
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