3月18日の始発から、関東の私鉄やバスで使える交通乗車券「PASMO(パスモ)」がスタートする(2006年12月の記事参照)。現在発行されている磁気カードの「パスネット」や「バス共通カード」が1枚になり、非接触ICカードになるイメージだ。また、PASMOの大きなメリットは、JR東日本の交通乗車券「Suica」と相互利用が可能なこと。つまり3月18日以降、PASMOかSuicaどちらか1枚を持っていれば、首都圏のJR、私鉄、地下鉄、バスすべてに乗れることになる。
またSuicaと同じく、電子マネーとしても利用できる。ユーザーはSuicaとPASMOのどちらかを持っていれば、いずれの加盟店でも同じように支払いが行える。サービススタート時、PASMOが利用できる加盟店は約700店、自動販売機は約600機だが、すでに1万1000店以上あるSuica加盟店でも利用できるメリットは大きい。首都圏に住む・通勤する人のほとんどにとって、大きく利便性が向上することになる。
PASMOのサービス開始にともない、JR東日本でもSuicaのサービス内容を一部変更している。この変更の影響もあって、「相互利用できる」と一言で言っても、細かい運用になると不明な点が多いのが現状だ。PASMOとSuicaはどこで使えてどこで使えないのか? 本記事では、3月上旬時点での取材をもとに、PASMOの概要やSuicaとの相互利用について詳しく解説する。
PASMOやSuicaが使えるエリアで生活している人が最も知りたいのは、「結局私は2枚とも使えばいいの? 1枚でいいとすればどちらを?」ということだろう。
一般論としては、PASMOかSuicaのどちらかに一本化したほうが使いやすくお勧めだ。ただし一本化したほうがいいとはいえないケースもある。
選ぶときにポイントとなるのは以上の4点。答えは記事の最後にまとめるので、気になる方は途中を飛ばして、最後から読んでほしい。
下の地図は、PASMOとSuicaの両方が使えるエリアを示したものだ。以下「首都圏」と書いた場合は、このエリア内を指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング