サントリーが3月に発売した「こだわり酒場のタコハイ」が売れている。当初の目標は250万ケース(1ケース6リットル換算、以下同)だったが、発売からわずか3カ月半で達成。5月末には2倍の500万ケースに上方修正したが、9月末時点で430万ケースまで伸長。新たな目標も余裕で達成するペースだ。
面白いのが、酒場好きの間では知られる一方、一般的には知名度が低い「タコハイ」を銘打ちながら、PRで積極的な“タネ明かし”をしなかった点だ。
3月7日に放映を開始したテレビCMでは、出演した田中みな実さんが「タコハイって何味なのって思うよね」と疑問を提起しつつ、最後までどんな味か明かさない方法をとった。共演した梅沢富美男さんが「何味?」と何回も聞いているにもかかわらず、結局分からないまま終わるCMを覚えている人も多いだろう。
なぜ、あまり知られていない飲料でありながら、こうした手法をとったのか。そして、売れたのか。サントリーで「こだわり酒場」ブランドを担当する黒川郷さん(スピリッツカンパニー RTD・LS事業部 RTD部)に話を聞いた。
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