26日に開幕した東京ゲームショウでは、不思議な生き物「パル」が暮らす世界で冒険するゲーム『パルワールド』を開発したポケットペアが大手メーカーに負けない規模のブースを構えた。1月にパソコン向けなどで発売したパルワールドについて、9月25日にはプレイステーション(PS)5版を世界68カ国・地域で投入したように、ソニーグループと関係を深める。一方で同社は、18日付で任天堂と株式会社ポケモンからパルワールドによる特許権侵害で提訴された。2大ゲーム機メーカーと対照的な関係のポケットペアの動向が注目されている。
ブースには巨大なパルが登場。ゲームの世界を体験できるフォトスポットや試遊コーナーなどが用意された。来場者はパルや、ゲームに登場するキャラクターに扮した公式コスプレーヤーの撮影に余念がなかった。
ポケットペアによると、パルワールドは1月の発売から1カ月で「世界累計プレーヤー数2500万人」を突破したという。ヒットの背景について同社幹部は、「SNSやゲーム実況、広告を駆使し、特に海外でゲームのおもしろさを広く伝えられた」と話す。
同社とソニーグループのソニー・ミュージックエンタテインメントは7月、共同出資会社「パルワールドエンタテインメント」の設立を発表。ソニー・ミュージック傘下で、アニメ『鬼滅の刃』で知られるアニプレックスも参画した。グッズ化の権利などの版権を国内外で展開するとみられる。
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