米国版のGoogle+Localに掲載されたホテルの公式ページのURLが、外部の予約サイトにつながるURLに置き換えられる被害が多発しているという。
地域ビジネスの検索や口コミの投稿ができるGoogleのサービス「Google+Local」(米国版)で、ホテルの公式サイトへのリンクが乗っ取られ、外部の予約サイトに置き換えられる被害が多発しているという。検索情報サイトのSearch Engine Landが1月14日に伝えた。
それによると、例えばカリフォルニア州にあるMarriott系列ホテルの公式ページ(認定マーク付き)に掲載されたURLは、同ホテルの公式サイトではなく、「RoomsToBook.Info」という予約サイトにつながるURLに置き換えられていた。同様の被害に遭って、RoomsToBookのサイトにリンクさせられたホテルのページは数千件に上っていたという。
置き換えられたリンクをクリックすると、RoomsToBookのほかに、「HotelsWhiz.com」という予約サイトにリダイレクトされるケースがあることも判明。RoomsToBookのWebサイトがHotelsWhizのDNSを使っていることも分かった。
ただ、こうしたリンクは外部のアフィリエート企業がHotelsWhizの知らないうちに発生させた可能性もあるという。HotelsWhiz.comの責任者はSearch Engine Landの取材に対し、「最近になってこの問題に気付き、GoogleのWeb管理者に通報した。われわれも特定のドメインやIPアドレスから当社サイトにリンクされるのを防ぐ措置を講じている」と説明している。
Googleは当初、ノーコメントを通していたが、Search Engine Landが記事を掲載した後に問題の存在を認め、対応に当たっていることを明らかにしたという。現在、一部のページではURLが訂正されてホテルの公式サイトに戻っているが、Google+Localに掲載されていたホテルのページが丸ごと削除されたり、認定マークのない別のページに置き換わったりしているケースもあるとSearch Engine Landは伝えている。
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