会社員の給料が下がり続けている。国税庁の調査によると、1998年以降、給料減に歯止めがかからない状況だ。こうした背景には景気の低迷や人口の減少など、さまざまなことが挙げられるが、会社員はどのように対応していけばいいのだろうか。
この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。全6回でお送りする。
城:中国をはじめとする新興国のキャッチアップにより、近い将来、サラリーマンの年収は300万円台がスタンダードといった時代がやって来ると思っています。新卒はもちろんのこと、30代や40代でも年収300万円という時代がやってくるでしょう。中国人と同じ成果で、人件費だけ数倍もらえるなんて幸運な時代はもう終わりですから。
グローバルではない会社では、1990年代に昇給した正社員が残っています。なのでまだまだ年収が高い。しかし徐々に年収は下がっていき、中流家庭の目安は300万円〜360万円くらいになるのではないでしょうか。
そうなると、これまでの価値観が大きく変わっていくでしょうね。普通であることが普通でなくなる。新しいモデルが生まれてくると思う。そのときに個人が充実した人生を送るために、どんな制度や価値観が必要だと思われますか?
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