ケータイには多くの機能が搭載されているが、“頻繁に使う機能”を考えると、かなり数が絞られるのではないだろうか。そこで今回は、よく使う機能を簡単に呼び出せる「ショートカット」機能の活用法を紹介する。
待受状態から少ない手順で機能やデータを呼び出せるショートカット機能は、ほぼすべてのケータイに搭載されている。例えば、カメラで撮影した画像を見る場合、通常なら「メニュー」→「データフォルダ」→「ピクチャー」といった手順で操作をするが、「ピクチャー」フォルダをショートカット登録すれば、簡単に画像一覧にアクセスできる。
つまりケータイのショートカットとは、「メインメニューを介さずに機能を呼び出せる設定」だといえる。では具体的に、どんなショートカットがあるのだろうか。
ケータイには、大きく分けて2種類のショートカットがある。1つは、メインメニューとは別に自分だけのメニューを作成できる「ショートカットメニュー」。もう1つは、PCのデスクトップアイコンのように、待受画面に機能やデータのアイコンを登録できる「デスクトップショートカット」である(※2つとも機種によって若干名称が異なる)。ショートカットの登録件数は機種によって差があるが、10件前後が多い。
自分がよく使う機能だけを集めた“オリジナルのメニュー”を作成できるショートカットメニューは、たいていの機種で待受から1〜2回のキータッチで呼び出せる。
さらに、ショートカットメニューに登録した機能は、ダイヤルキーからアクセスできる機種が多い。例えばスケジューラをショートカットの3番目に登録した場合、ショートカット呼び出し+[3]キーでスケジューラを起動できる。「どの機能をどの番号で登録したか」を覚えておけば、ショートカットメニューの一覧を見ずに、ショートカットメニュー+ダイヤルキーで機能を呼び出せるというわけだ。
デスクトップショートカットは、PCのデスクトップのように、待受画面にショートカットを登録できるのが特徴だ。ドコモのNECとパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末の「デスクトップ(貼り付け)アイコン」、ドコモの富士通製端末の「待受ショートカット」、auの京セラ製端末の「ペタメモ」などが該当する。auのKCP+端末は「ショートカットメニュー」という名称だが、待受画面上に機能やデータのアイコンを登録できる。
デスクトップショートカットでは待受画面にアイコンが表示されるので、ショートカットメニューと違い、待受画面を表示するだけでショートカットの内容を把握できる。また、タッチパネルを搭載したソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」のように、ショートカットアイコンをタッチするだけで機能を呼び出せる機種もある。
また、ショートカットメニューとデスクトップショートカットの両方を利用できる機種もある。スケジューラやセキュリティなどの「機能」「設定」はショートカットメニューに、アドレス帳や画像などの「データ」はデスクトップショートカットに登録する……などと使い分けるといいだろう。なお、ショートカットに登録できる機能やデータの種類については、次回で取り上げる。
キャリア | 機種名 | メーカー | ショートカットメニュー(名称/登録件数) | デスクトップショートカット(名称/登録件数) |
---|---|---|---|---|
NTTドコモ | F-01A | 富士通 | セレクトメニュー/9件 | 待受ショートカット/15件 |
N-01A | NEC | オリジナルメニュー/10件 | デスクトップアイコン/15件 | |
P-01A | パナソニック モバイルコミュニケーションズ | プライベートメニュー/12件 | 貼り付けアイコン/15件 | |
ソフトバンクモバイル | 931SH | シャープ | ショートカット/8件 | デスクトップショートカット/1シート30件 |
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