HPは2月21日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催する「Mobile World Congress 2016」に先駆けて、Windows 10 Mobileスマートフォン「Elite x3」を発表した。発売は2016年夏頃を予定している。日本でも発売予定で、法人向け販売ではKDDIと提携する。
Elite x3のボディはIP67等級の防じん・防水設計で、MIL規格準拠の耐衝撃性も確保している。プロセッサはQualcommの「Snapdragon 820」を採用し、PCに匹敵する処理性能を持つという。メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを搭載する。バッテリー容量は4150mAhで、Qi(チー)規格およびPWA規格に準拠した非接触充電と、Qualcommの超急速充電技術「Quick Charge 3.0」に対応している。外部接続端子はUSB Type-Cとなっており、DisplayPort・HDMI・アナログRGB出力用の変換アダプタを用意することで有線接続の「Continuum for Phone」も可能だ。
なお、外部接続端子に接続できるオプションとして、「HP デスクドック」「HP ノートドック」を用意する。デスクドックは、背面にUSB Type-C端子、USB 3.0(Type A)端子×2、DisplayPort端子、イーサネット(有線LAN)端子を備えており、Elite x3を挿すだけで充電と同時にContinuumを開始できる仕組みとなっている。ノートドックは、ノートPC型のドッキングステーション。Continuumを外出先で使うためのもので、USB Type-Cケーブルか、無線接続(BluetoothおよびMiracast)でElite x3と接続できる。
画面は約5.96型のWQHD(1440×2560ピクセル)の有機ELディスプレイを採用する。本体に搭載するステレオスピーカーは、バング&オルフセン(B&O)とのコラボレーションによるものとなる。虹彩認証に対応するなど、セキュリティ面にも力を入れている。
アウトカメラは1600万画素、インカメラは約800万画素のCMOSセンサーを採用している。
モバイル通信は、日本市場などに投入されるモデルについてはFD-LTE/TD-LTE、W-CDMA、GSMに対応する。法人向け販売においてKDDIと提携することもあり、VoLTEでの音声通話、「WiMAX 2+」での通信やキャリアアグリゲーションにも対応する。なお、本機はデュアルSIM仕様となっており、2枚のnanoSIMを搭載できるが、2枚目はmicroSDとの排他装着となる。
無線LAN(Wi-Fi)は、IEEE802.11ac/a/b/g/nに対応しており、11acではMIMO 2×2構成で最大867Mbps(理論値)での通信が可能だ。
機種名 | HP Elite x3 |
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メーカー | HP |
OS | Windows 10 Mobile |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 820 |
メインメモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリ | microSDXC |
ディスプレイ | 約5.96型 WQHD 有機EL |
解像度 | 1440×2560ピクセル |
対応通信方式 | FD-LTE:Band 1/3/5/7/8/19/20/26/28 TD-LTE:Band 38/39/40/41 W-CDMA:Band 1/2/4/5/8 GSM:850/900/1800/1900MHz |
バッテリー容量 | 4150mAh(取り外し不可) |
アウトカメラ | 有効約1600万画素 CMOS |
インカメラ | 有効約800万画素 CMOS |
サイズ | 約83.1(幅)×161.2(高さ)×7.9(奥行き)ミリ |
重量 | 約190グラム |
発売予定日 | 2016年夏 |
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