ジャストシステムは12月4日、Android向け日本語入力アプリ「ATOK for Android [Professional]」をバージョンアップした。ATOK for Windows/Macと同等の「ATOKディープコアエンジン」を変換エンジンとして採用し、バージョンアップ前と比べて変換効率を約30%改善。ユーザーインタフェース(UI)にも改善を加えた。
ダウンロードは無料だが、利用には同社の月額制サービス「ATOK Passport プレミアム」(月額476円)を契約する必要がある。
今回のバージョンアップの目玉は、ATOKディープコアエンジンの採用だ。
同エンジンは深層学習(ディープラーニング)によって抽出した日本語の特徴を変換エンジンのアルゴリズムに取り込んだことが大きな特徴で、2018年版のATOK for Windows/Macで初めて採用された。
スマートフォンやタブレットで使うことを想定して、ATOK for Android [Professional]のディープコアエンジンでは入力・変換した文字列の“次”に来る言葉の「推測変換」に最適化したチューニングを施している。
UI面では、従来は分かりづらかった「ATOKメニュー」や「コントロールパネル」などにワンタッチでアクセスできる「ツールバー」を新設した。
ただし、ツールバーは「高さ調整バー」と排他で、両者を同時に表示することはできない。不要な場合は、高さ調整バーと同様に非表示にもできる。
今回のバージョンアップでは、最新OSの「Android 9 Pie」に正式対応する一方で、Android 4.3までのOSについてはサポートを終了する。
サポート外となったOSを搭載する端末でも、OSをAndroid 4.4以降にバージョンアップすれば引き続きアプリを利用できる。バージョンアップできない場合は、機種変更などを検討しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.