Googleが「Gemini 1.5 Pro」をアップデート、軽量版「Gemini 1.5 Flash」もリリース

» 2024年05月15日 04時26分 公開
[田中聡ITmedia]

 米Googleが5月14日(現地時間)、マルチモーダル生成AIモデル「Gemini」のアップデートについて発表した。

Gemini Geminiのアップデートを発表

 2024年2月にリリースした「Gemini 1.5 Pro」のコンテキストウィンドウ(一度に処理できる単語や画像などの構成要素)を100万トークンから200万トークンに拡張。さらに、コード作成やマルチターン会話、音声や画像の理解などの品質も向上させた。例えば、レストランで撮影した料理のレシピを教えてもらったり、数学の問題の写真を撮って解き方を教えてもらったりすることが、1枚の画像からできるという。

 Gemini 1.5 Proよりも高速な応答が可能な軽量モデル「Gemini 1.5 Flash」もリリースする。要約、チャット、チャットアプリ、画像やビデオのキャプション、文章や表からのデータ抽出に優れているという。

 Gemini 1.5 Proと1.5 Flashでは100万トークンのコンテキストウィンドウを利用できる。100万トークンあれば、合計1500ページのドキュメントを理解したり、100件のメールを要約したりできるという。長いコンテキストウィンドウを活用できるよう、Google ドライブ経由でファイルをGemini Advancedにアップロードできる機能も追加した。

Gemini 他の言語モデルに比べて、Geminiは扱えるトークンがはるかに多いことをアピールする

 Gemini 1.5 Proで200万トークンを利用するには、Google AI StudioまたはGoogle Cloudユーザー向けのVertex AIの待機リストに参加する必要がある。

 Gemini 1.5 ProとGemini Flashのいずれも、現在200以上の国と地域でプレビュー版を提供しており、6月に一般提供する予定。1.5 Proは、150カ国以上と35以上の言語にて、有料プランGemini Advancedの契約者が利用できる。

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