謎のサイトはやはり「Pixel」の予告だった――Googleが国内投入を表明 次なる焦点は「日本仕様」?:ふぉーんなハナシ
Googleが設置した「Coming Soon」という謎の日本語ティーザーサイト。その“正体”は、スマートフォン「Pixel(ピクセル)」の国内投入を知らせるものでした。となると、次の焦点は日本で販売されるモデルの“仕様”です。
9月14日、Webサーフィンをしていた筆者は、Googleが開設した日本語ティーザーサイトを発見しました。デザインから想像するに、同社のAndroidスマートフォン「Pixel(ピクセル)」の国内投入を示唆するものだと思われました。
そして9月19日、Google Japan(Googleの日本法人)の公式Twitterアカウントで、こんな画像付きツイートが。
新しいスマートフォン Google Pixel がまもなく日本にやってきます。最新情報はこちらのサイトで順次ご案内していきます。ご期待ください!
このツイートに書き込まれているリンク先をクリック(タップ)すると、先述のティーザーサイトとほぼ同一のデザインのサイトが表示されます。
違いは、「Coming Soon」の代わりに「Google Pixel」と書かれていること、その下に「新しいスマートフォンがやってくる。Google PixelおよびGoogleのハードウェアの最新情報をいち早くお届けします。」という文言があることと、謎のオブジェクトの横にメールアドレスの入力欄があること。オブジェクトの中の「G」ロゴをクリックするとデザインが変わることは同様です。
初代(Pixel/Pixel XL)、2代目(Pixel 2/Pixel 2 XL)と日本では発売されなかったPixelファミリー。いよいよ日本上陸ということになりそうです。
次の注目点は「仕様」
順当に行けば、2代目はそろそろモデルチェンジを迎える頃合いなので、日本に投入されるのは「Pixel 3」「Pixel 3 XL」(いずれも仮称)だと思われます。筆者の個人的な焦点は、そのハードウェア仕様です。
Pixelファミリーのスマートフォンと、その前身の「Nexus」シリーズのスマートフォンは、ハードウェア的に「北米仕様」と「その他地域仕様」が用意されてきました。日本で販売された「Nexus 5X」や「Nexus 6P」は後者でした。
Nexusスマホは「Androidのリードデバイス(レファレンスデバイス)」の位置付けだったのに対し、Pixelスマホは「GoogleのAndroidスマホ」という位置付け。前者はユーザーインタフェース(UI)面も含めて極力「素のAndroid」を搭載していたのに対し、後者はGoogle“独自”のカスタマイズが施されています。
Pixelスマホは「いち早くAndroidの新OSを試せる」点では開発者向きでもあるものの、海外での販売状況を実際に見ると、「コンシューマー(一般ユーザー)向けのハイエンドAndroidスマートフォン」としての要素が強調されているのです。
日本でもコンシューマー向け要素を重視すると仮定すると、競合になるであろうハイエンドスマートフォンが対応している機能、特に「おサイフケータイ」機能の有無に注目せざるを得ません。
Googleはここ最近、決済サービス「Google Pay(旧・Android Pay/Googleウォレット)」においておサイフケータイ対応を強化しています。その一環で、Pixelスマホにもおサイフケータイを載せて販売することも考えられるのです(あくまで可能性の1つ)。
ここ最近のiPhoneと同様に、日本向けのPixelスマホはおサイフケータイを含むカスタマイズを施した「日本仕様」となるのか。従来通り「その他地域仕様」をそのまま販売するのか。はたまた……。どうなるのかは、詳細の発表を待ちたいところです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「Pixel」日本デビュー!? Googleが謎の日本語ティーザーサイトを公開
Webサーフィンをしていたら、Googleが開設した日本語ティーザーサイトを発見しました。スマートフォンらしきモチーフの形状から、Androidスマートフォン「Pixel(ピクセル)」の最新モデルの日本投入を示唆しているものと思われます。「Android P」は「Android 9 Pie」に 正式版OTA開始も“使いすぎ対策”はまだ
GoogleがモバイルOSの新バージョン「Android 9 Pie」を発表した。まずはPixelシリーズとEssential端末へのOTAがスタートした。スマホ中毒対策機能はまだ使えず、年内に追加になる見込み。「Android P」を実際に試して分かった便利なポイント
新OS「Android P」には、AIを活用してバッテリーの持ち向上を図る機能を追加し、UIも一新された。Google I/O 2018でAndroid Pを体験できたので、そのファーストインプレッションをお届けする。Googleの「Pixel」シリーズ、2017年の出荷台数は390万台
米調査会社IDCのアナリストによると、Googleのオリジナル端末「Pixel」シリーズの2017年通年の出荷台数は390万台。前年から倍増したとしている。スマートフォンの総出荷台数は15億台だった。グーグルが自社ブランドスマホ「Pixel 2」「Pixel 2 XL」を発表――スマホの競争軸は「AIとソフトウェアとハードウェア」の組み合わせに
Googleブランドの新スマートフォンが登場した。現時点で日本での発売予定はないが、今後のスマホの競争軸を示唆する機種であることは間違いなさそうだ。