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Y!mobileとUQ mobileはどちらがお得? 強化された“30GBプラン”を中心に比較してみたスマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)

Y!mobileとUQ mobileが30GB付近の料金プランを強化しました。容量別にどちらのサービスがお得かを比較。料金プラン以外のメリットについても触れます。

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 大手キャリアに次いで契約者数が多いのが、サブブランドといわれるY!mobile(ワイモバイル)とUQ mobile(UQモバイル)です。これら2サービスは大手よりも安い料金ながら、店舗でサポートが受けられるのが魅力です。筆者も、格安SIMが初めてという人にはこのどちらかをオススメしています。

 では、Y!mobileとUQ mobileはどちらがオススメでしょうか? 今回は最近改訂された30GB前後のプランを中心に、どちらがお得か比較します(料金は全て税込み)。

Y!mobileは何が変わった?

 Y!mobileのメインプランはシンプル2です。通常料金は他社よりやや高いですが、固定回線とのセット割「おうち割 光セット(A)」などの割引を適用すると他社より安くなるというプランです。

 シンプル2の開始当初はプランSが月4GB、プランMが月20GB、プランLが月30GBでしたが、2024年10月にahamoが料金据え置きでデータを増量したことを受け、何度かプランを改訂しました。現在はプランSが月4GB、プランMが月30GB、プランLが月35GBです。プランLは10分かけ放題オプションの「だれとでも定額+」が無料で、24時間かけ放題の「スーパーだれとでも定額+」も月額1100円の追加で使えます。

Y!mobile
Y!mobileのシンプル2のうち、プランMとLは料金そのままでデータが増量された。さらにプランLは10分かけ放題が無料で使えるようになった

 ただしシステムの改修が間に合わなかったのか、実際にはまだ基本容量が増えたわけではありません。プランMの基本容量は20GBのままで、0.5GBの追加データを20回無料で購入することで合計30GB使える仕組みです。同じく、プランLの基本容量も30GBのままで、追加データが10回無料で購入できます。

 どちらも、しばらくは基本容量を使い切った後に自身で容量の追加が必要なので注意してください。Y!mobileには、あらかじめ決めた回数まで自動で容量が追加される「オートチャージ(快適モード)」という仕組みがあるので、そちらを利用しましょう。プラン自体は2025年春以降に改定される予定です。

Y!mobile
Y!mobileのプランM/Lは、しばらくは自身で容量の追加が必要。オートチャージ(快適モード)をオンにし、無料分は自動で追加される設定にしておこう

UQ mobileは何が変わった?

 同じくUQ mobileもahamoの増量に対応し、2024年11月12日にコミコミプラン+を開始しました。以前のコミコミプランは月20GBに10分かけ放題が付いて月額3278円でしたが、コミコミプラン+は料金そのままでデータが月30GBに増量されました。さらに、現在は終了日未定の「コミコミプラン+ データ10%増量特典」によりさらに3GB追加され、合計で月33GB使えます。

UQ mobile
UQ mobileのコミコミプラン+は容量が10GB増量されて料金は据え置き。現在はさらに3GB追加され、合計33GB使える

 月4GBのミニミニプラン、月15GBのトクトクプランも選べます。主要なキャリアで月15GBのプランは少なく、貴重な存在です。ただし、どちらも自宅セット割の適用が前提の料金なので、スマホ単体で契約する場合は他社に比べると割高です。

UQ mobile
UQ mobileは月4GBのミニミニプラン、月15GBのトクトクプランも選べる。ただしどちらも固定回線とのセット割の適用が前提の料金だ。

Y!mobileとUQ mobileの料金プランを容量別に比較

30GBプランの比較

 ここからはY!mobileとUQ mobileを比較します。まず、今回改定された月30GB前後のプランを比較してみましょう。

Y!mobileとUQ mobile
通常料金はUQ mobileのコミコミプラン+が安い。一方、おうち割光セット(A)を適用できればY!mobileの方が安くなる

 Y!mobileのシンプル2(プランM/L)とUQ mobileのコミコミプラン+は、比較しても一概にどれが安いとはいえない、絶妙なプランになっています。まず、通常料金を比べるとUQ mobileが安いです。コミコミプラン+は各種割引なしでも月額3278円で使えるため、固定回線を契約しない場合はUQ mobileを選びましょう。

 一方、光回線とのセット割が適用可能ならY!mobileがお得です。月30GBで足りる場合、プランMなら最安で月額2178円、10分かけ放題を付けても月額3058円なので、コミコミプラン+より安くなります。

 月30GBで足りない場合はY!mobileのプランLがお得です。割引適用後の料金はコミコミプラン+と同じで、使える容量が2GB多いです。

 なお、データ容量を超過した場合、それぞれ以下の通りに速度が制限されます。

  • Y!mobileのプランM……30GBまでは1Mbps、30GB超は128kbps
  • Y!mobileのプランL……45GBまでは1Mbps、45GB超は128kbps
  • UQ mobileのコミコミプラン+……50GBまでは1Mbps、50GB超は128kbps

 1Mbpsならたいていのことは問題なくできるので、自分ならプランMにし、もし容量が足りなくなっても30GBまでは最大1Mbpsでしのぐかなと思います。

 結論としては、月30GB前後の人は固定回線を契約しないならUQ mobileのコミコミプラン+、固定回線も契約するならY!mobileのプランM(またはプランL)を選ぶといいでしょう。

月15GBの料金比較

 月のデータ使用量が月15GB未満の場合、Y!mobileはプランM、UQ mobileはトクトクプランを選ぶことになります。各種割引を適用するとどちらも月額2178円で、他の条件もほとんど変わりません。どちらを選んでもいいでしょう。

Y!mobileとUQ mobile
月15GBの場合、基本容量と通常料金は異なるものの、各種割引適用後の料金はどちらも月額2178円で同じ。どちらを選んでも差はほとんどない

 なお、各種割引が適用できない場合はプランMよりトクトクプランがお得に見えますが、この場合は月額3278円のコミコミプラン+がさらにお得です。そもそも、Y!mobileもUQ mobileも固定回線とのセット割を適用する前提の料金プランとなっています。セット割がない場合は他社の方がお得なので注意してください。

月4GB未満の料金比較

 月4GB未満の場合、Y!mobileもUQ mobileも料金は同じです。通常料金は月額2365円、各種割引適用後の最安料金は月額1078円です。

Y!mobileとUQ mobile
月4GB未満なら料金は同じ。UQ mobileは節約モードが使えるのがメリットだが、差はそれくらいなので、どちらを選んでもいいだろう

 UQ mobileのミニミニプランは節約モードが使えるのがメリットです。節約モードとは、アプリなどから通信速度を低速に切り替えると容量を消費しない、という仕組みです。UQ mobileの現行プランで節約モードが使えるのはミニミニプランのみです。節約モードをオンにしても最大300kbpsの速度が出るので、音楽ストリーミングやラジオ視聴に活用できます。

 ただ、それ以外はほとんど差がありません。月4GB未満の場合も好みでどちらを選んでもいいでしょう。

月1GB未満は割引されるが、気にしない方がいい

 なお、Y!mobileもUQ mobileも、データ使用量が月1GB未満なら料金が割り引かれます。対象はY!mobileがプランM/L、UQ mobileはトクトクプランです。各種セット割を適用すると、Y!mobileのプランMは月額1078円、UQ mobileは月額990円から使えます。Y!mobileはプランSと同額ですが、UQ mobileはミニミニプランより安くなりますね。

 ただ、もし使用量が1GBを超えてしまうと、トクトクプランの料金がかかってしまいます。万が一のことを考えると、個人的には1GB未満の割引は考えず、プランSやミニミニプランを選んでおいた方が安心だと思います。

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