“Metro”なInternet Explorerを使ってみる:鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(1/3 ページ)
マイクロソフトのOSといえば、Internet Explorerは密接な関係にある。新世代のOSで使う新世代のWebブラウザはどのようなものなのか?
MetroなInternet Explorerの“制約”をチェックせよ
スマートフォンやタブレットデバイスでは、Webサービスも“アプリ”を経由して利用するのが一般的だ。Web検索サービスを利用する以外でWebブラウザを呼び出すケースは少ないだろう(それも、ホーム画面に置いたウィジェットを利用するかもしれない)。だが、Webブラウザは依然として重要なアプリケーションであり、それはWindows 8でも変わりない。むしろ、業務システムの多くがWebベースに移行していくなか、Windows 8で最も重要なアプリケーションはWebブラウザかもしれない。
Windows 8でも標準のWebブラウザはInternet Explorerになる。公式な発表はいまだないが、最新版のInternet Explorer 10を導入するといわれている。Windows 8 DPに導入されているInternet Explorerには2種類の実行バージョンが用意されている(正確にいうと3種類)。従来の64ビット版Windows 7でも、64ビット版と32ビット版が導入されていたが、Windows 8 DPでは「Metroスタイル版」と、「デスクトップ版」の64ビット版、32ビット版がある。機能的にはMetroスタイル版もデスクトップ版もInternet Explorerだが、次の点で大きく異なる。
- Metroスタイル版は、常に「全画面モード」で実行
- Metroスタイル版は、SilverlightプラグインとFlashプラグインが利用できない
- デスクトップ版は従来どおり
Metroスタイル版では、2つのウィンドウを並べて内容を比較したり、プラグインを利用するコンテンツにアクセスできない。Windows 8に導入するInternet Explorerの最終仕様か不明だが、このままの形でリリースされることになるとみられる。
なお、Metroスタイル版は、画面を右クリックして出現するメニューでタブの切り替えが行える。完全な単画面Webブラウザではないので、表示モードを制限したための制約といえる。
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