これ1つで出張から確定申告までこなせるモバイルPC「Latitude 7320」を試す(2/4 ページ)
デル・テクノロジーズのLatitudeシリーズは、ビジネス向けモバイルPCの主力モデルだ。多彩なラインアップの中から、モバイル用途に対応した13.3型モデルとなる「Latitude 7320」を選んだ。
第11世代Coreならではの良好なテスト結果
ここからはベンチマークテストを行い、その結果について考察していこう。
まずはSSDだが、評価機にはM.2 Type 2230-S2タイプのキオクシア製128GB SSDが採用されていた。公称値はシーケンシャル読み出しが毎秒2000MBと速度重視のモデルではないが、HDDやSATAタイプのSSDに比べて体感速度は大きく違う。
次は、PCの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10だ。筆者が所有しているCore i7-9750H(第9世代、6コア12スレッド、2.6GHz~4.5GHz)のCPU、GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリは6GB)のGPU、16GBのメモリを搭載したモデルを比べてみた。
結果を見ると明らかだが、2世代前の旧モデルと比べると当然ながら総体的にスコアがよい。クリエイティブアプリでコンテンツ制作を行うDigital Content Creationの値は旧PCの方が良好だが、これはGPUにGeForce RTX 2060を搭載しているからだ。
Latitude 7320が使っているIris Xe Graphicsは高性能とはいえCPU内蔵GPUのため、やはりここは差が付いてしまった。しかし、システム全体の評価としてはLatitude 7320に軍配が上がるのは見て分かるだろう。
気になるバッテリーの持ちだが、PCMark 10の「Modern Office Battery Life」では7時間11分、「Applications」では8時間1分(バッテリー残量はともに4%)という結果となった。この数値であれば、電源のない外出先で仕事をする際でも十分な作業時間を確保できる。
カジュアルゲームなら十分に楽しめるIntel Iris Xe Graphics
続いて、Iris Xe Graphicsの実力を確かめるべく「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を試してみた。結果は、標準品質で「とても快適」、最高品質でも「やや快適」と、かなりのハイスコアとなった。実際にベンチマークテストの画面を見ていても、カクつきが起きなかったので、この程度の重さのカジュアルゲームであれば十分に楽しむことができるだろう。
次に、本製品ならではのポイントを見ていく。
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